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MMWR抄訳

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2016/09/09Vol. 65 / No. 35

MMWR65(35):925-929
Community Needs Assessment After Microcystin Toxin Contamination of a Municipal Water Supply — Lucas County, Ohio, September 2014

都市用水のミクロシスチン毒素汚染後における地域のニーズに関する調査 ― ルーカス郡、オハイオ州 、2014年9月

2014年81日、オハイオ州ルーカス郡のCollins Park水処理施設にて、オハイオ州環境保護庁の飲料水勧告による基準値(1.0μg/L)をはるかに超える3.19μg/Lのミクロシスチン毒素が検出された。ミクロシスチンは特定の有害な藻類異常発生下でシアノバクテリアから放出される肝臓毒素であり、ミクロシスチンへの曝露はヒトおよび動物の両方で胃腸疾患および肝疾患と関連する。82日には、地域住民に飲用、煮沸、調理および歯磨き用の水として使用しないように警告する飲用禁止の勧告が発表された。公衆衛生当局者は影響を受けた地域への公衆衛生メッセージを広めるために、伝統的メディアおよびソーシャルメディアを使用した。この勧告は、複数の水サンプル中のミクロシスチン値が基準値より低下後の201484日に取り下げられた。コミュニケーション戦略、水道水への曝露、家庭でのニーズを調査するために、オハイオ州保健局とトリードルーカス郡保健部門は、ルーカス郡において公衆衛生緊急事態への対応のための地域調査を実施した。314世帯に接触したうち、調査を完遂したのは171世帯(54.5)であった。勧告について、約96%の世帯で発表された同日に聞き、88.1%では朝に知り、大半の情報源はテレビ(82.3)、口コミ(54.5)、ソーシャルメディア(41.8)で、最も信頼できる情報源はテレビ(73.4)であった。勧告中、67.5%の世帯では購入した水を使用したが、61.0%では水道水を何らかの用途(風呂:43.7%、手洗い:32.0%、歯磨き:19.6)に使い続け、一部の世帯では飲用(10.7)および食品調理(10.2)への使用が報告された。16.2%の世帯にて身体的症状[主に胃腸症状(下痢:12.1%、吐き気:9.1%、嘔吐:6.2)]が報告されたが、その大半の世帯(89.1)が、受診が必要なほど重篤ではなかった。約10%の世帯で精神的症状が報告され、主に不安またはストレス(7.0)であった。さらに、保育施設または学校の閉鎖(2.3)、仕事のキャンセル(5.7)、一時的な家庭外への滞在(5.8)、日常的な医療サービスの中断(7.9)を含む生活活動が寸断された。勧告が取り下げ後、81.9%の世帯が少なくても最初の1日間は代替の水源を使用した。飲用禁止の勧告の間、政府機関および地域のパートナーは、水道水への曝露および生活活動の寸断を減少させるための予防および対応に共同で従事する必要がある。

References

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