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MMWR抄訳

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2016/07/29Vol. 65 / No. 29

MMWR65(29):745-747
Update: Interim Guidance for Prevention of Sexual Transmission of Zika Virus — United States, July 2016

最新情報:ジカウイルスの性的感染を予防するための暫定ガイダンス ― アメリカ、2016年7月

ジカウイルスは先天的な小頭症およびその他の重症の脳障害の原因として同定されている。CDCはジカウイルスの性的感染を予防するための暫定ガイダンスを2016年2月5日に発行し、2016年4月1日には最初の改訂を行っている。2016年7月20日までに、アメリカでは性的接触によるジカウイルス感染が15例報告されている。リアルタイムRT-PCR法による検査では、ジカウイルスRNAは症状が発現してから最大で93日後まで精液中に検出される。今回のガイダンスの改訂では、CDCは現在の勧告を女性の性的パートナーと妊娠した女性を含めすべての妊娠したカップルに拡大した。また、妊娠していない、または妊娠を計画していないその他のカップルのために、ジカウイルス感染のリスクを低下させるための勧告を記載した。妊娠期間中のジカウイルス感染は特に懸念される。そのため、ジカウイルス伝播の活発な地域へ旅行または居住しているカップルで女性が妊娠している場合では、妊娠期間中に感染予防を一貫して適切に行うか、または性交渉を控える必要がある。妊婦は、自身およびパートナーのジカウイルス伝播の活発な地域への滞在歴およびジカウイルス疾患と一致する症状の既往があれば、医療従事者に相談すべきである。妊娠していない、または妊娠を希望していないカップルでは、カップルの片方がジカウイルス感染またはジカウイルス疾患に一致する臨床症状が確認された場合、症状発生後、男性では少なくても6カ月間、女性では少なくても8週間にわたり感染に対する予防(避妊具の使用など)を一貫して適切に行うか、性交渉を控えることを考慮するべきである。ジカウイルス伝播の活動性のない地域のカップルで、片方が伝播の活発な地域へ旅行または居住したがジカウイルス疾患の症状がなかった場合は、該当するパートナーがジカウイルスの影響のある地域を出発後、少なくても8週間にわたり感染に対する予防を行うか、性交渉を控えることを考慮するべきである。ジカウイルス伝播が活発な地域に居住しているカップルでは、伝播が活発な期間は感染に対する予防を行うか、性的交渉を控えることを考慮するべきかもしれない。

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