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MMWR抄訳

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2016/04/08Vol. 65 / No. 13

MMWR65(13):346-351
Surveillance Systems to Track Progress Toward Polio Eradication — Worldwide, 2014–2015

ポリオ根絶に向けた進展を追跡するサーベイランスシステム ― 全世界、2014~2015年

ポリオ根絶に向けた世界的な努力により、WHOの6地域のうち4地域は既にポリオフリーを達成している。残る2地域のうち、2011~2015年に野生型ポリオウイルス(WPV)または循環型ワクチン由来ポリオウイルス(cVDPV)症例が報告されたアフリカ地域20カ国、東地中海地域6カ国における2014~2015年のポリオウイルスサーベイランスの結果について報告する。アフリカ地域における15歳未満の小児の急性弛緩性麻痺(AFP)症例数は、2014年:22,447例から2015年:26,238例と増加したが、WPV 1型(WPV1)検出数は2014年に4カ国において17例、2015年には0例となり、ナイジェリアにおける2014年7月24日発症例が最終例である。東地中海地域におけるAFP報告数は、2014年:12,546例、2015年:13,171例、WPV1は2014年に5カ国において342例、2015年に74例(アフガニスタン20例、パキスタン54例)であった。AFPサーベイランスの質の主要な指標は、15歳未満人口10万人あたりの非ポリオAFP症例数が2例以上およびAFP症例の80%以上からの適切な糞便検体採取である。アフリカ地域20カ国のうち、2014年に13カ国(65%)、2015年に10カ国(50%)が両指標を充たしていた。2015年、2013~2014年にエボラウイルス病のアウトブレイクが発生した3カ国のうち、ギニアおよびリベリアは1指標、シエラレオネは2指標ともに充たしていなかった。東地中海地域6カ国は、2014、2015年ともに両指標を充たしていた。環境(汚水)サーベイランスは、ナイジェリアの43地点にて実施され、WPV1は2014年5月以降検出されていない。アフガニスタンのハイリスク5州14地点における調査では、2014年に3州、2015年に全5州にてWPV1が検出された。パキスタンにおける5州40地点の調査では、2014年、2015年ともに全5州にてWPV1が検出された。世界ポリオ研究所ネットワークの146研究所にて検査されたAFP症例糞便検体は、2014年:203,698検体、2015年:192,250検体であり、WPV1はそれぞれ412例および74例、cVDPVはそれぞれ80例および32例検出された。2015年、アフリカ地域におけるWPVの伝播は確認されなかったが、AFPサーベイランスの質の指標は、エボラウイルス病の発生により医療システムが深刻なダメージを受けた3カ国を含み未だ半数の国が充たしていない。迅速かつ適切なAFPサーベイランスの強化が必要である。

References

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