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MMWR抄訳

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2016/04/08Vol. 65 / No. 13

MMWR65(13):337-341
Sleep Duration and Injury-Related Risk Behaviors Among High School Students — United States, 2007–2013

高校生における睡眠時間と損傷に関連するリスク行動 ― アメリカ、2007~2013年

高校生において睡眠不足はよくみられ、自動車事故、スポーツでのけがなどの増加と関連している。アメリカの高校生において、学校のある平日夜の自己報告の平均睡眠時間といくつかの損傷に関連するリスク行動との関連を調査するために、CDCは2007年、2009年、2011年、2013年のYouth Risk Behavior Surveys (YRBS)に参加した50,370人の高校生(9~12年生)のデータを分析した。YRBSは奇数年の春にCDCにより実施され、公立および私立高の生徒の健康上のリスク行動をモニターし2007~2013年の全体の回答率は68~71%であった。生徒は無記名で自己記入質問票に記入し、「学校のある平日夜の平均睡眠時間」、「人口学的特性」、「自転車ヘルメットの使用」、「他者の運転する車に乗る際のシートベルトの着用」、「運転手が飲酒している自動車または他の乗り物への乗車」、「自動車または他の乗り物の飲酒運転」、「自動車の運転中または他の乗り物の操作中の携帯電話でのメールの作成または送信」のそれぞれの頻度について回答した。平均睡眠時間の回答は、4時間以下:6.3%、5時間:10.5%、6時間:21.9%、7時間:30.1%、8時間:23.5%、9時間:5.8%、10時間以上:1.8%であった。睡眠不足(7時間以下)の割合は女子学生で男子学生に比べ多く(71.3% vs 66.4%)、学年別では59.7%(9年生)~76.6%(12年生)で、人種/民族別では60.3%(アメリカ・インディアン/アラスカ先住民)~75.7%(アジア系)であった。全体で、自転車ヘルメットおよびシートベルトの着用の不定期の使用は、それぞれ86.1%、8.7%であった。過去30日間において、1回以上の飲酒運転の自動車への同乗は26%、飲酒運転は8.9%、運転中のメール作成は30.3%であった。睡眠時間が9時間の生徒と比べ、睡眠時間が7時間以下の生徒では5つの損傷に関連するリスク行動の可能性がそれぞれ有意に高く、10時間以上の生徒では不定期のシートベルトの使用、飲酒運転の車への同乗、飲酒運転、8時間の生徒では飲酒運転の可能性がそれぞれ高かった。不十分な睡眠は損傷リスクに直接的に寄与するが、不十分な睡眠に関連するリスク増加の一部は損傷に関連するリスク行動が原因の可能性がある。これらの行動に向けた介入の試みは眠気に起因する損傷の減少に役立つとともに、睡眠の重要性に対する認識を向上させる良い機会を提供すると考えられる。

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