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MMWR抄訳

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2016/03/11Vol. 65 / No. 9

MMWR65(9):242-247
Increase in Reported Prevalence of Microcephaly in Infants Born to Women Living in Areas with Confirmed Zika Virus Transmission During the First Trimester of Pregnancy — Brazil, 2015

ジカウイルス伝播が確認された地域に妊娠第1期に居住した女性から出生した乳児における小頭症報告数の増加 ― ブラジル、2015年

2014年秋以降、ブラジル北東部においてヤブ蚊が媒介するジカウイルス感染による発熱、発疹の集団発生が報告され、2016年1月までに全5地域、26州のうち22州および連邦直轄区において伝播が確認されている。2015年10月、ブラジル保健省(MoH)に対し、北東地域のペルナンブコ州、パライバ州およびリオグランデ・ド・ノルテ州から小頭症児出生数の急激な増加について報告があった。同11月、MoHは小頭症特別調査委員会を発足し、2015年1月に遡って調査を開始した。2015年1月1日~2016年1月7日、19州において小頭症574例が確認された。2000年~2014年における小頭症の生産児情報システム登録症例数は年平均157.3例であった。19州のうち15州では、定量的RT-PCR法にてジカウイルス伝播が確認されており、その総発生率は1万生産児あたり2.80例であった。一方、ジカウイルス伝播が検査室確診されていない4州における出生率は同0.60例と、有意な差が認められた。小頭症発生率はペルナンブコ州(同14.62例)で最も高く、次いでパライバ州(同10.82例)で高かった。ペルナンブコ州における小頭症発生数は、2015年疫学週第18~39週(5月中旬~10月初旬)には0~4例/週であったが、第42~43週(10月下旬)から急激に上昇し、第46週(11月中旬)に27例/週とピークに達した。平均満期妊娠週数を38週とすると、第46週に小頭症児を出生した母親の妊娠第1期は疫学週8~20週(2月下旬~5月下旬)にあたる。同州では2014年12月にジカウイルス感染症の臨床症状に合致する発疹性疾患のアウトブレイクが報告され、2015年疫学週第20週に同症と検査室確診されている。同様にパライバ州およびバイーア州においても、それぞれ疫学週第45週および第47週に小頭症児出生数の急激な増加が報告され、2015年5月に発疹性疾患の発生が報告されている。これらの州における発疹性疾患の発生と母親の妊娠第1期とは同時期であり、以上の結果は母親の妊娠第1期におけるジカウイルス暴露と小頭症児の出生数増加との相関を示唆する追加的エビデンスと考えられる。サーベイランスを継続すると共に、妊娠女性の防蚊対策が必要である。

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