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MMWR抄訳

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2016/02/26Vol. 65 / No. 7

MMWR65(7):178-181
Evaluation of Routine HIV Opt-Out Screening and Continuum of Care Services Following Entry into Eight Prison Reception Centers — California, 2012

8カ所の刑務所レセプションセンターに入所後における通常のHIVのopt-outスクリーニングと一連のケアサービスに関する評価 ― カリフォルニア州、2012年

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の早期診断および抗レトロウイルス療法(ART)の開始は健康転帰を改善し、HIV感染を予防する。2010年以前のカリフォルニア州の刑務所制度では、HIV試験は要請があれば受刑者に利用可能であったが、2010年にCalifornia Correctional Health Care Services(CCHCS)は、カリフォルニア州刑務所の入所する受刑者の健康調査にHIVのopt-outスクリーニングを組み入れた。2012~2013年の間に、CCHCS、カリフォルニア州公衆衛生局、CDCは、カリフォルニア州受刑者間のHIVスクリーニング、新規に診断された割合、治療へのつながりおよび維持、ART反応、釈放後の治療へのつながりを評価した。すべての受刑者は、8カ所ある専門のレセプションセンター施設のうちの一つで、医療ニーズ、精神健康、拘留の要件を包括的に評価される。2012年4月~9月にレセプションセンターに入所した17,436人の受刑者のうち13,338人(77%)がHIV検査を受け、新規診断された10例(0.1%)の感染を含む135例(1%)が陽性であった。135例中134例(99%)は刑務所での治療を受け、新規診断者中の1例は1週間以内に仮釈放されたため治療にはつながらなかった。新規診断された10例の中にCD4数が200cells/mm3未満の者はおらず、2例(20%)はステージ3であった。既診断の125例では、48例(38%)が検出可能なウイルス量で、18例(14%)はCD4数が200cell/mm3未満であった。治療までの期間は、新規診断者にて既診断者よりも有意に長かった(中央値28日 vs 0日)。感染した受刑者のうち仮釈放された1例を除いた91%がARTを開始した。ARTを開始し、2013年7月まで収監されていた83例のうち、81例(98%)はARTを継続し、71例にてウイルスが抑制された(HIV RNA量が200copies/mL未満)。39例がART中に釈放され、釈放の30日以内、31~90日以内、91日~1年以内に治療を受けたのはそれぞれ14例、11例、10例で、釈放後のウイルス量試験(33例)では、それぞれ86%、80%、11%でウイルスが抑制されていた。治療を中断した受刑者のうち、地域で受診時にウイルス量の検査をした19例中10例(53%)はウイルスが抑制されていなかった。医療施設から報告された26例では、8例(31%)が郡の刑務所に収監後に治療を受け、14例(54%)が郡または非営利のHIV専門クリニックで治療を受けた。刑務所でのウイルス抑制の達成は高率であるが、地域での治療には課題があり、HIV疾患のコントロールを確実にするために釈放後の治療へ結び付くための社会的基盤が必要されている。

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