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MMWR抄訳

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2016/02/19Vol. 65 / No. 6

MMWR65(6):146-153
Update: Influenza Activity — United States, October 4, 2015–February 6, 2016

最新情報:インフルエンザ活性 ― アメリカ、2015年10月4日~2016年2月6日

2015年10月4日~2016年2月6日におけるインフルエンザ活性の最新情報を報告する。この期間、アメリカではWHOとNREVSSの共同研究室にて279,056の呼吸器検体が検査され、うち7,966検体(2.9%)がインフルエンザ陽性であり、週末が2月6日の週(第5週)は17,175検体が検査され、1,563検体(9.1%)が陽性であった(A型ウイルス:1,135、B型ウイルス:428)。また、調査目的に公衆衛生研究室にて検査された26,287検体では3,529検体が陽性であり(A型:2,664、B型:865)、A型インフルエンザウイルスの亜型は2,536検体にて検査され、A(H1N1)pdm09:1,698(67%)、A(H3N2):838(33%)、B型は459検体にて系統が検査され、B/Yamagata:372(75%)、B/Victoria:123(25%)であった。症例の年齢分布は3,059例にて報告され、0~4歳:387(13%)、5~24歳:958(31%)、25~64歳:1,294(42%)、65歳以上:420(14%)であった。また、週末が1月2日の週(第52週)にニュージャージー州にて1例、新しいインフルエンザA型ウイルスへの感染が認められたが[A(H3N2)変異型(H3N2v)]、入院せずに回復し、ヒトからヒトへの感染も認めていない。抗原性の分析ではA(H1N1)pdm09は180検体すべてがA/California/7/2009と同様、A(H3N2)は216検体すべてがA/Swizerland/9715293/2013、B/Yamagata系は52検体すべてがB/Phuket/3073/2013、B/Victoria系は35検体すべてがB/Brisbane/60/2008に類似し、いずれも北半球の2015-16インフルエンザワクチン成分であった。薬剤感受性検査ではB型152検体およびA(H3N2)246検体はオセルタミビルおよびペラミビルに感受性を示し、A(H1N1)pdm09は301検体中2検体(0.7%)が両剤に耐性を示したが、301検体すべてがザナミビル感受性を示した。インフルエンザ様疾患(ILI) サーベイランスネットワークによると、ILIの外来受診者は1.3~2.5%/週であり、全国基準値(2.1%)を週末が12月26日から1月2日の週(第51週、第52週)と週末が1月16日から2月6日の週(第2~5週)にて上回っている。また、週末が2月6日の週にて、プエルトリコと7つの州(アリゾナ州、カリフォルニア州、コネチカット州、アイオワ州、ケンタッキー州、マサチューセッツ州、ニューヨーク州)にて広範囲のインフルエンザ活性を認め、グアムと17の州では地域的、16の州では局地的、DCおよび9州では散発的、ミシシッピ州とアメリカ領ヴァージン諸島では認めなかった。インフルエンザによる入院のサーベイランスネットワーク(FluSurv-NET)データによると、インフルエンザによる入院者数はこの期間896例(10万人あたり3.2)であり、年齢別では10万人あたり5歳未満にて4.5、5~17歳:1.1、18~49歳:1.5、50~64歳:4.1、65歳以上:10.2であった。肺炎およびインフルエンザ関連死亡率は6.2~7.2%であり、流行閾値(7.6%)を超えた週はない。死亡した小児は11例[A(H3N2):1例、A(H1N1)pdm09:3例、A型(亜型不明):3例、B型:4例]であった。

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