一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2016年(Vol.65)薬物およびオピオイドの過剰摂取による死亡の増加 ―・・・

MMWR抄訳

rss

2016/01/01Vol. 64 / Nos. 50 & 51

MMWR64(50&51):1378-1382
Increases in Drug and Opioid Overdose Deaths — United States, 2000–2014

薬物およびオピオイドの過剰摂取による死亡の増加 ― アメリカ、2000~2014年

アメリカでは薬物過剰摂取(中毒)による死亡が増加しており、2000年以降、薬物の過剰摂取による死亡率は137%増加しており、オピオイド(オピオイド系鎮痛薬およびヘロイン)によるものでは200%増加している。CDCは薬物過剰摂取による死亡の最近の傾向および特性を分析するために、National Vital Statistics System multiple cause-of-death mortality fileを分析した。2014年のアメリカでは、合計で47,055例の薬物過剰摂取による死亡が発生した。年齢で調整した薬物過剰摂取による人口10万人あたりの死亡率は、2000年の6.2人から2014年では14.7人となり2倍以上に上昇し、2013年から2014年では6.5%増加した。2014年では2013年と比べ、薬物過剰摂取による死亡率は25~44歳および55歳以上の人、非ヒスパニック系白人および黒人、アメリカ北東部、中西部、南部地域の居住者において有意に増加した。2014年の薬物過剰摂取による死亡の61%(28,647例)がヘロインを含むオピオイドに関連していた。年齢で調整した人口10万人当たりのオピオイドの過剰摂取による死亡率は、2013年(7.9人)から2014年(9.0人)で14%増加した。2013年から2014年にかけて、年齢で調整した人口10万人あたりの死亡率はメタドンでは変化を認めなかったが、天然および半合成オピオイド(モルヒネ、オキシコドン、ヒドロコドンなど)、ヘロイン、メタドン以外の合成オピオイド(、フェンタニルなど)で、それぞれ9%、26%、80%増加した。メタドン以外の合成オピオイドに関連した過剰摂取による死亡率の急増には、違法に製造されたフェンタニルに関連する死亡も含まれるが、死亡診断書において処方されたフェンタニルとの区別はできなかった。2014年は、ほぼすべてのオピオイドで過剰摂取による死亡率が増加した。オピオイドの乱用、依存、死亡を予防するために、オピオイド使用障害の治療能力の改善ともに、違法なオピオイド、特にヘロインおよび違法なフェンタニルの供給を減らすことが必要である。

References

  • Paulozzi LJ, Jones C, Mack K, Rudd R. Vital signs: overdoses of prescription opioid pain relievers—United States, 1999–2008. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2011;60:1487–92.
  • Bergen G, Chen LH, Warner M, Fingerhut LA. Injury in the United States: 2007 chartbook. Hyattsville, MD: National Center for Health Statistics; 2008 Available at <http://www.cdc.gov/nchs/data/misc/injury2007.pdf>.
  • Murphy SL, Xu JQ, Kochanek KD. Deaths: final data for 2010. National vital statistics reports. Hyattsville, MD: National Center for Health Statistics; 2013. Available at <http://www.cdc.gov/nchs/data/nvsr/nvsr61/nvsr61_04.pdf>.
  • CDC. Wide-ranging online data for epidemiologic research (WONDER). Atlanta, GA: CDC, National Center for Health Statistics; 2015. Available at <http://wonder.cdc.gov>.
  • Jones CM, Logan J, Gladden RM, Bohm MK. Vital signs: demographic and substance use trends among heroin users—United States, 2002–2013. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2015;64:719–25.
  • Cicero TJ, Ellis MS, Surratt HL, Kurtz SP. The changing face of heroin use in the United States: a retrospective analysis of the past fifty years. JAMA Psychiatry 2014;71:821–6.
  • CDC. Increases in fentanyl drug confiscations and fentanyl-related overdose fatalities. HAN Health Advisory. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2015. Available at <http://emergency.cdc.gov/han/han00384.asp>.
  • Davis GG. Complete republication: National Association of Medical Examiners position paper: recommendations for the investigation, diagnosis, and certification of deaths related to opioid drugs. J Med Toxicol 2014;10:100–6.
  • Volkow ND, Frieden TR, Hyde PS, Cha SS. Medication-assisted therapies—tackling the opioid-overdose epidemic. N Engl J Med 2014;370:2063–6.

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ