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MMWR抄訳

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2015/12/11Vol. 64 / No. 48

MMWR64(48):1342-1348
Update: Influenza Activity — United States, October 4–November 28, 2015

最新情報:インフルエンザ活動性 ― アメリカ、2015年10月4日~11月28日

CDCは年間を通じてアメリカでのインフルエンザ活動性に関するデータを収集し分析している。WHOの共同研究室と国内全土の公衆衛生および臨床検査の研究室を含むNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemの研究室は、インフルエンザのウイルス学的調査に参加している。今回は2015年10月4日~11月28日の期間におけるインフルエンザ活動性について報告する。呼吸器検体102,675例を検査した結果、1,268例(1.2%)がインフルエンザ陽性で、このうち772例(60.93%)はA型、496例(39.1%)はB型であった。また、同時期にアメリカの公衆衛生研究室にて8,488例の呼吸器検体を検査した結果、404例がインフルエンザ陽性で、このうち333例(82.4%)はA型、71例(17.6%)はB型であった。A型ウイルスのサブタイプはA(H1N1)pdm09(pH1N1)ウイルス:55例(17.4%)、A(H3)ウイルス:262例(82.6%)であった。Bウイルスのうち21例(29.6%)の系統を測定し、13例(61.9%)はB/Yamagata系統、8例(38.1%)はB/Victoria系統に属していた。10月4日から、50州、ワシントンDC、グアム、プエルトリコでインフルエンザ試験結果の陽性が報告され始め、保健福祉省の10区すべてでインフルエンザA型が優勢であった。2015年10月1日から、CDCは62検体(pH1N1:18検体、H3N2:43検体、B/Yamagata系統:1検体)を抗原的または遺伝的に解析した。H3N2の43検体の遺伝的グループは、すべて2015~16年の北半球のワクチンのH3N2要素を表すA/Switzerland/9715293/2013と同様であった。また、抗原的に分析した35検体(pH1N1:18検体、H3N2:16検体、B/Yamagata系統:1検体)の特性は、pH1N1とB/Yamagata系統のすべて、およびH3N2の16検体中15検体が2015~16年の北半球のワクチンの組成のリファレンスウイルスと同様であった。56検体について抗ウイルス薬耐性を検査し、全例でオセルタミビル、ザナミビル、ペラミビルに感受性があった。10月4日以降にインフルエンザ様疾患で外来受診した患者の割合は週あたり1.3%~1.9%で、まだ国内のベースライン:2.1%を下回っている。11月28日が週末にあたる週(47週)では、インフルエンザはグアムにおいて地理的に広範囲で報告され、プエルトリコでは地域で、7州では局地的にそれぞれ報告された。National Center for Health Statistics Mortality Surveillance System および122 Cities Mortality Reporting Systemに基づく肺炎およびインフルエンザによる死亡が全死亡に占める割合は、それぞれ毎週5.9~6.2%、5.2~6.1%で疫学的閾値を下回った。11月28日時点(47週)で、インフルエンザによる小児の死亡は2例であった。予防接種は依然としてインフルエンザおよびその合併症の予防に最も効果的な方法であるため、医療提供者はインフルエンザシーズンを通して、生後6カ月以上の未接種のすべての人に対し接種を推奨すべきである。

References

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