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MMWR抄訳

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2015/11/13Vol. 64 / No. 44

MMWR64(44):1246-1251
Progress Toward Regional Measles Elimination — Worldwide, 2000–2014

地域の麻疹根絶に向けた進展 ― 世界、2000~2014年

2000年に国連総会はミレニアム開発目標(MDG)を採択し、これには2015年までに小児死亡率を3分の2に減少することを目標としたMDG4が含まれ、この目標に向けた進展の3つの指標の1つが麻疹ワクチン接種率である。2010年に、世界保健総会は2015年までの麻疹コントロール3つのマイルストーンとして、1) 1歳児の麻疹含有ワクチン(MCV)の初回接種(MCV1)率が各国で90%以上、各地域で80%以上に増加、2)年間発症率が100万人あたり5例未満に減少、3)麻疹による死亡率が2000年の推定値から95%低下を確立している。2012年に世界保健総会は、2015年までにWHOの4地域における麻疹の根絶を目的とするGlobal Vaccine Action Planを承認し、WHOの6地域全てのWHOメンバーはこの目標を採択している。今回、2000~2013年の報告を更新し、2000~2014年間の世界的および地域の麻疹根絶へ向けた進展を述べる。MCV1接種率90%以上の加盟国数は2000年の84カ国(44%)から2012年の131カ国(68%)へ増加したが、2014年では122カ国(63%)に減少した。MCV1接種率≧90%の加盟国のうち全ての地区の接種率が80%以上であったのは、2003年の1%から2012年には44%に増加したが、2014年には40%(122カ国中49カ国)に減少した。2014年では、定期予防接種を介したMCV1が未接種と推定される2060万人の乳幼児のうち、約1160万人(56%)は、コンゴ民主共和国:60万人、エチオピア:90万人、インド:420万人、インドネシア:100万人、ナイジェリア:330万人、パキスタン:160万人と推定される。2000~2014年では、定期予防接種でMCV の2回目接種(MCV2)を提供している国は97カ国(51%)から154カ国(79%)に増加し、世界的なMCV2接種率は、15%(2000年)から56%(2014年)に増加した。2014年の間に、約2億2100万人の小児が定期外補充予防接種としてMCVを接種した。2000~2014年では、世界の1年間に報告される麻疹症例数は69%減少(853,479例から267,482例に減少)し、麻疹発生率は73%減少(100万にあたり146例から40例)に減少した。100万人あたりの発生数が5例未満の国の数は、2013年の65%(175カ国中113カ国)から2014年では58%(169カ国中98カ国)に減少した。2014年の麻疹ウイルスの遺伝子型は、報告された7155例のうち、B3:1328例(50カ国)、D4:38例(8カ国)、D8:1,083例(45カ国)、D9:92例(12カ国)、G3:4例(4カ国)、H1:4,610例(18カ国)であった。2000~2014年では、推定される麻疹死亡数は79%減少(546,800例から114,900例に減少)した。しかし、2015年のマイルストーンおよび根絶目標へ向けた進展は、2010年から著しく遅れているため、現在の戦略およびプログラム性能の再調査が必要とされている。また、国およびそのパートナーは、麻疹根絶の可視性を高め、麻疹ワクチン接種への障壁に取り組むとともに、保健制度を強化する追加出資を確実にし、維持する必要がある。

References

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