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MMWR抄訳

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2015/10/30Vol. 64 / No. 42

MMWR64(42):1190-1193
Active Bacterial Core Surveillance for Legionellosis — United States, 2011–2013

レジオネラ症の積極的細菌コアサーベイランス ― アメリカ、2011~2013年

レジオネラ症はLegionella属菌による感染症であり、重症型の肺炎と軽症のポンティアック熱の2病型がある。アメリカにおいて、National Notifiable Diseases Surveillance System (NNDSS)の受動的サーベイランスによるレジオネラ症の粗罹患率は、2000~2011年の間に10万人あたり0.39から1.36へと249%上昇した。2011年、CDCのActive Bacterial Core surveillance (ABCs)の対象疾病にレジオネラ症が加えられ、住民ベースの能動的サーベイランスが開始された。2011~2013年、ABCsは1,426例のレジオネラ症を確定し、10万人あたり罹患率は3年間で1.3、各年の罹患率は1.3、1.1、1.4であった。白人および黒人の罹患率は1.0および1.5で、年齢層別では0.4 (50歳未満)、2.5 (50~64歳)、3.6 (65~79歳)、4.7 (80歳以上)と年齢に従い上昇した。地域別ではカリフォルニア州の0.4からニューヨーク州の4.0まで幅があり、高罹患率地域はニューヨーク、メリーランド、コネチカット州の3州であった。これらの結果は、NNDSSの結果と一致した。同期間の症例は、79%が50歳以上、64.5%が男性、72.1%が白人であった。患者の7%は医療関連施設(救急病院、長期療養施設等)にて療養中に暴露したと考えられた。喫煙者は38.1%、基礎疾患として多かったのは糖尿病(29.5%)、慢性閉塞性肺疾患(16.3%)で、ほとんどの症例[1,354例(95%)]が肺炎と診断され、98%が入院、43.5%は集中治療室に入り、26.6%は機械的人工換気を要した。入院期間の中央値は7日間で、134例(9.4%)が死亡した。全例の91%は尿中抗原検査で診断され、呼吸器検体の培養検査は23%(330例)で実施、そのうち140例(42%)がLegionella属菌陽性で、そのうち112例(80%)がLegionella pneumophila血清群1 (Lp1)であった。以上、ABCsのデータからレジオネラ症の重症度と人種および地域的分布の相異が明らかになった。また、尿中抗原検査はLp1感染例のみしか検出できず、非Lp1が検出できる検査法が必要であることが示唆された。

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