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MMWR抄訳

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2015/06/05Vol. 64 / No. 21

MMWR64(21):583-590
Influenza Activity — United States, 2014–15 Season and Composition of the 2015–16 Influenza Vaccine

インフルエンザ活性 ― アメリカ、2014-15年シーズン活性と2015-16シーズンインフルエンザワクチンの組成

2014-15年シーズン(2014年9月28日~2015年5月23日)におけるインフルエンザ活性および推奨される2015-16北半球インフルエンザワクチン組成を報告する。この期間、アメリカではWHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemの共同研究室にて691,952検体が検査され、うち125,462検体(18.1%)がインフルエンザ陽性であった(A型:104,822、B型:20,640)。A型52,518検体のサブタイプ分析は、A(H3N2) :52,299(99.6%)、A(H1N1)pdm09:219(0.2%)となり、変異型が3検体認められた(H3N2v:1、H1N1v:2)。検査陽性率は全国的には2014年12月27日が末日の週(week52)がピークであったが、地域差が認められた[地域7: 12月13日が末日の週(week50)~地域1:2015年1月24日が末日の週(week3)]。A型は2015年2月下旬まで優勢であり、B型は2月28日が末日の週(week8)~5月23日が末日の週(week20)まで優勢であり、B型インフルエンザウイルスの割合は地域4にて最も高く(19.8%)、地域10にて最も低かった(11.1%)。A(H3N2)変異型は2014年10月18日が末日の週(week42)にウイスコンシン州、A(H1N1)変異型はweek3にミネソタ州、2015年4月2日が末日の週(r7)にオハイオ州から報告され、H1N1vのオハイオ州の症例は感染症の合併症により死亡した。抗原性の分析ではA(H1N1)pdm09は59検体全てがA/California/7/2009(2014-15ワクチン成分)であり、A(H3N2)は246/1,324検体(18.6%)がA/Texas/50/2012(2014-15ワクチン成分)に類似し、B型は582/810検体(71.9%)がB/Yamagata(うち571検体が2014-15ワクチン成分であるB/Massachusetts/2/2012に類似)、228検体(28.1%)はB/Victoria/02/87系であった。感受性検査ではA(H3N2) 3,232検体、B型896検体の全てがオセルタミビルおよびザナミビル感受性を示し、pH1N1は1/64検体がオセルタミビル耐性、1検体がペラミビル耐性を示した。FDAは2015-16年シーズンのワクチン成分としてA/California/7/2009(H1N1)pdm09様ウイルス、A/Switzerland/9715293/2013(H3N2)様ウイルスおよびB/Phuket/3073/2013様ウイルスを推奨している。インフルエンザ様疾患(ILI)サーベイランスネットワークのILINetによると、ILI外来受診者は20週間にて全国基準値(2.0%)を上回り、ピークはweek52の6.0%であった。州別の活性分布は2015年1月3日が末日の週(week53)および1月10日が末日の週(week1)にてもっとも広く、47州にて広範囲であった。FluSurv-NETデータによるインフルエンザによる累積入院者は17,911例であり、年齢別入院率(/10万人)では0~4歳:57.2例、5~17歳:16.5例、18~49歳:18.9例、50~64歳:54.8例、65歳以上:322.8例であった。肺炎およびILI関連死亡率は2015年1月3日が末日の週~2月21日までの8週間(week53~Week7)にて流行閾値を超え、ピーク値は9.3%であった。また、小児の死亡は141例(6カ月未満:14例、6~23カ月齢:23例、2~4歳:22例、5~11歳:45例、12~17歳:37例)であり、うち109例はA型、29例はB型ウイルス、2例は不明、1例はA型B型共感染例であった。

References

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