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MMWR抄訳

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2015/06/05Vol. 64 / No. 21

MMWR64(21):574-577
Rapid Large-Scale Deployment of Tuberculosis Testing in a High School — Riverside County, California, 2013–2014

ハイスクールにおける迅速で大規模な結核検査の実施 ― カリフォルニア州リバーサイド郡、2013~2014年

2013年11月、カリフォルニア州リバーサイド郡において、14歳の学生が活動性結核(TB)のため入院した。入院前の数週間にわたり咳、発熱、寝汗、体重減少(2.7kg)などの症状を認めたが、注目すべき既往歴はなく、ツベルクリン反応検査は陰性であった。入院時のレントゲン検査では肺に空洞性病変を呈し、喀痰塗抹検査では抗酸菌陽性であった。患者はイソニアジド、リファンピン、エタンブトール、ピラジナミドによる4剤併用療法が行われ、2013年12月18日から塗抹検体が陰性となった2014年1月8日まで隔離された。退院後も保健所のTBクリニックにて治療が継続された。この患者は郡の公衆衛生局に報告され、家族および学校を対象に接触調査が開始され、2013年12月16日、ツベルクリン反応検査が198名に対して行われた。うち陽性を示した59名(29.8%)に胸部レントゲン検査を実施、肉芽腫性疾患を数名、1例に大きな潜在性空洞性病変を認めた。このハイスクールでは冬季休暇まで2日しか残っておらず、迅速な対応が必要であったため、Department Operation Center (DOC)は12月20日、約55名のスタッフを学校に派遣、朝8時から午後3時までの7時間に1,494名に対しツベルクリン反応検査を実施し、213名にインターフェロンγ遊離試験(IGRA)を行った。ツベルクリン反応検査陽性歴のある99名に対しては胸部レントゲン検査が行われた。IGRAでは13名(6.1%)が陽性、8名(3.8%)が不確定例と判断され、ツベルクリン反応検査は12月23日に1,464名分の結果が判定され、133名(9.1%)に10mm以上の硬結を認めたため、IGRA陽性の13名とともにレントゲン検査が行われた。患者と接触があり、ツベルクリン反応検査陽性であった59名に対し、潜在性結核感染症に対する12週間のイソニアジド、リファペンチンによる直接監視下治療が提供され、35名が治療を受けたが、他は追跡不能、治療拒否またはかかりつけ医を受診し、また、2回目の検査で陽性であった146名には6カ月間のイソニアジドによる治療が提供され、37例が治療を受けた。以上、TB発症例の通うハイスクールにおいて、DOCを通じて迅速で大規模な結核スクリーニング検査が行われ、その対応の重要性が示唆された。

References

  • CDC. Transmission of Mycobacterium tuberculosis in a high school and school-based supervision of an isoniazid-rifapentine regimen for preventing tuberculosis—Colorado, 2011–2012. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2013;62:805–9.
  • Adams EH, Scanlon E, Callahan JJ 3rd, Carney MT. Utilization of an incident command system for a public health threat: West Nile virus in Nassau County, New York, 2008. J Public Health Manag Pract 2010;16:309–15.

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