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MMWR抄訳

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2015/05/15Vol. 64 / No. 18

MMWR64(18):485-490
Norovirus Outbreak Associated with a Natural Lake Used for Recreation ― Oregon, 2014

天然湖での遊泳に関連したノロウイルス感染症のアウトブレイク ― オレゴン州、2014年

2014年7月14日、オレゴン州マルトノマ郡衛生局(MCHD)は、7月11~13日の週末にブルーレイク広域公園を訪れた3つの異なるグループにおける13例の急性消化器疾患の発生について報告を受けた。ブルーレイクは、遊泳区域、手漕ぎボート、噴水広場、ピクニックサイトを有し、この3日間に近隣住民約15,400名が訪れていた。感染拡大を防ぐため、7月14~23日の10日間、湖での遊泳、ボート遊び、釣りは禁止された。MCDHはピクニックサイトの予約者名簿に基づき、公園の訪問者109名に電話によるレトロスペクティブ調査を行った。その結果、65例のノロウイルス感染症可能性例(その週末に公園を訪問後7~45時間以内に嘔吐または下痢を発症)および5例の検査室確診例、計70例が同定された。但し、同様の症状を来し、アウトブレイクの報道を聞いてMCHDまたは地元保健所等に自主的に連絡した52例は本調査には含まれていない。調査により、109名中18例が症例定義に該当し、10例(56%)が下痢、14例(78%)が嘔吐した。潜伏期間の中央値は31時間(範囲:7~45時間)、罹患期間は10時間(範囲:4~24時間)であった。入院および死亡例は報告されていない。7月12日の訪問者68名中17例(25%)が発症し、13日は1例、11日は0例であった。リスク因子として湖での遊泳、噴水広場の使用、ボート遊び、低年齢(4~10歳)が、二変量分析にて有意に発症と相関したが、リスク比評価のためのロジスティック回帰分析では湖での遊泳のみが発症と相関した。遊泳区域には循環装置を設置、稼働しており、湖水は5~9月の間、週2回衛生調査を行っていた。7月16日に遊泳区域の大腸菌数が基準値を超えたが、翌17日には基準値以下となり、14日およびアウトブレイク前は基準値以下であった。公園では飲水および施設で使用する水は水道水を使用していた。7月23日に、MCHDは湖水の濃縮検体をCDCに送付したが、ノロウイルスは検出されず、また大腸菌数も州および連邦の環境基準値以下であった。アウトドア活動における未殺菌環境水でのレクリエーションは健康向上に有効であるが、感染予防に関する知識や行動も必要である。

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