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MMWR抄訳

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2015/04/24Vol. 64 / No. 15

MMWR64(15):415-420
Tracking Progress Toward Polio Eradication — Worldwide, 2013–2014

ポリオ撲滅への進捗状況 ― 全世界、2013~2014年

1988年にポリオ撲滅に向けて世界的な努力が始められ、WHO 6地域のうちアフリカと東地中海地域を除き撲滅に成功しており、これら2地域とアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンの3カ国は依然として野生型ポリオウイルス(WPV)の伝播が認められている。また、2013~2014年にはこれらの国々からの輸入WPVによるアウトブレイクがアフリカの角、中央アフリカおよび中東にて発生している。ここでは2013~2014年のWHOアフリカ地域(23カ国)および東地中海地域(6カ国)におけるポリオサーベイランスデータを報告する。急性弛緩性麻痺(AFP)症例数はアフリカ地域にて2013年:20,547例、2014年:22,451例、東地中海地域では2013年:11,246例、2014年:12,505例であり、15歳以下の小児100,000人あたりの非ポリオAFP率2以上およびAFP患者の便検体収集率80%以上を満たす国はアフリカ地域にて2013年:87%(20/23カ国)、2014年:65%(15/23カ国)、東地中海地域では2013年:83%(5/6カ国)、2014年:100%であった。環境サーベイランスとしての下水検体の採取および検査については、アフガニスタンでは11カ所にて採取され、ヘルマンド州、カンダハル州およびナンガルハール州にてWPV1が検出された。ナイジェリアでは9州および連邦首都地区の36カ所にて採取され、2014年5月にてカドゥナ州の1検体からWPV1が検出されている。パキスタンでは連邦直轄部族地域を除く36カ所にて採取され、WPV1陽性率は2013年:20%、2014年:35%と増加していた。また、2013~2014年、世界的ポリオ研究室ネットワーク(GPLN)にて検査されたAFP症例の便検体数は2013年:197,658検体、2014年:204,078検体であり、WPVはそれぞれ416検体、359検体、ワクチン由来ポリオウイルス(VDPV)は2013年:66検体、2014年:54検体より検出された。WPV1遺伝子型はWEAF-B1型およびSOAS型が検出されており、WEAF-B1型は2013年:5カ国(カメルーン、エチオピア、ケニア、ナイジェリア、ソマリア)、2014年:5カ国(カメルーン、赤道ギニア、エチオピア、ナイジェリア、ソマリア)にて検出され、SOAS型はアフガニスタンおよびパキスタンにて集中的に伝播しているが、イラクとシリアでも検出された。以上、依然としてポリオフリー国へのWPVおよびVDPV輸入リスクが示唆され、世界的なサーベイランスの評価および質の維持の必要性が示された。

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