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MMWR抄訳

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2015/03/06Vol. 64 / No. 8

MMWR64(8):222-225
Systems for Rapidly Detecting and Treating Persons with Ebola Virus Disease — United States

エボラウイルス病の迅速な検出と患者治療のためのシステム ― アメリカ

アメリカの保健社会福祉省(HHS)、CDC、その他の政府機関、WHO、国際的パートナは、西アフリカでの現在のエボラウイルス病(Ebola)アウトブレイクに対応して様々な措置を講じ、犠牲者および国際的なまん延を減少しようとしている。同時に、CDCとHHSは、Ebolaへの曝露のリスクファクターを持つ人およびアメリカ滞在中に発症した人を迅速に同定および隔離し、安全に治療を受けることを確実するために活動している。2014年8月初旬から、CDC、WHO、グローバル・パートナーは、Ebola伝播が拡大した3カ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)およびマリの保健省を支援し、Ebolaの国際的な拡大の可能性を減少させるための出国スクリーニング法を確立した。出国スクリーニングでは健康質問票と体温測定が実施され、もし発熱があればEbolaの可能性を調査する。発熱またはEbolaに適合する症状およびEbola曝露の高リスクの旅行者は、国際線の搭乗手続きができず、3カ国からアメリカに到着した旅行者はさらに入国スクリーニングが実施される。現在、これらの国からの旅行者は、5つの指定された空港に到着するよう決められている。CDCは州および地域の公衆衛生当局者にEbolaの影響のあった国からアメリカに到着した旅行者全員を通知し、21日間のモニタリングを行っている。2014年10月11日~2015年1月31日までに入国スクリーニング受けたのは7,587例で、このうち543例(7.2%)が空港で現地CDCによる詳細のリスク評価を受け、12例が地元病院での医療評価を受けたが、Ebolaと診断された旅行者はなかった。同じ時期に、モニタリング期間に調査対象となった人は136例であったが、Ebolaは認めず、主にマラリアおよびインフルエンザであった。また、CDCおよびHHSのOffice of the Assistant Secretary for Preparedness and Response(ASPR)は、Ebolaの疑いまたは確定した患者および旅行者を安全および迅速に同定、隔離、治療し、必要があれば移送するための段階的アプローチを開発し、州および地域の公衆衛生当局と協力して、空港に近接する病院への迅速な技術的な支援を提供している。急性期医療施設は、フロントライン医療施設、Ebola調査病院、Ebola治療センターの3つの役割のいずれかまたは同時に果たすため、CDCおよびASPRは、それぞれ役割のフレームワークを規定している。2015年2月18日現在、Ebola治療センターはアメリカで55病院が指定されており、3つの生物学的封じ込め施設(エモリー大学病院、国立衛生研究所臨床センター、ネブラスカ大学医療センター)も利用できる。さらに、CDCはRapid Ebola Preparednessチームを編成し、病院の支援を行っている。西アフリカの諸国のEbolaアウトブレイクが継続中であり、アメリカはEbolaの疑いまたは確定した人の検出および管理のための能力の維持が今後も必要とされている。

References

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  • CDC. Interim guidance for preparing Ebola assessment hospitals. Available at <http://www.cdc.gov/vhf/ebola/hcp/preparing-ebola-assessment-hospitals.html>.
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