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MMWR抄訳

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2015/03/06Vol. 64 / No. 8

MMWR64(8):213-216
Infant and Maternal Characteristics in Neonatal Abstinence Syndrome — Selected Hospitals in Florida, 2010–2011

新生児薬物離脱症候群における乳児および母親の特性 ― フロリダ州の選択された病院、2010~2011年

新生児薬物離脱症候群(NAS)では、妊娠中の母親が使用した常習性処方薬または違法薬物に曝露した新生児に様々な生理学的および神経行動学的兆候が生じる。フロリダ州では1995年からNASと診断された新生児の退院数が10倍以上増加し、全国的に観察された3倍の増加を上回っている。2014年2月に、フロリダ州の保健部門はCDCの支援を要請し、NAS調査の手段として出生および乳児死亡診断と関連するフロリダ州の入院患者退院データ使用の正確さと妥当性を調査し、NASの乳児およびその母親の特性を分析した。NASの出生が多かった6病院のうち、3病院で今回の調査に必要なデータが利用可能であった。2010~2011年に、ICD-9-CM退院診断コード779.5(新生児の薬物離脱症状)または760.72(胎盤または母乳を介して麻薬に影響された胎児または新生児)の乳児をNASの可能性ありとした。また、NICU入院記録および入院患者調剤データより、NAS治療のためにNICUに入院した乳児およびモルヒネ、メタドン、クロニジンにより治療された乳児を調査した。NASは以下の3つの診断基準:1)NASスコアが8より大きい、2)母親の妊娠中のNASに関連する処方薬および違法薬物使用の記録、またはこれらの薬物の母親の使用または胎児曝露の検査室による確認、3)新生児の入院の延長(3日以上)の原因となる重症の疾患、を満たす場合に確定した。NASの可能性があったのは、ICD-9-CM779.5または760.02の179例とNICUおよび調剤記録から同定された234例を合わせ413例で、このうち242例がNASに分類された。NAS乳児ではNASのない乳児(22,285例)と比べ、母親の年齢が僅かに若く、非ヒスパニック系白人、低出産体重(2,500g未満)、早産(37週未満)、NICUの入院の割合が増加した。NAS乳児では、89.7%でNAS兆候コントロールのための薬物療法が実施され、NICUの平均入院期間は26.1日、退院時の平均年齢は27.4日であった。NAS乳児の母親では、大半(99.6%)が妊娠期間中にオピオイド使用し、このうち82%が1つ以上のオキシコドン、モルヒネ、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、トラマドール、メぺリジンを使用した。次いで、ベンゾジアゼピン(40.5%)、タバコ(37.0%)、大麻(24.4%)、コカイン(14.1%)の使用が多かった。違法薬物(55.0%)を含む薬剤使用の理由は、薬剤乱用の治療(41.3%)、慢性疼痛(21.5%)、不明(10.3%)であった。フロリダ州ではNASは報告の義務のある疾患であるが、薬剤乱用および薬物依存性の妊娠/出産が可能な女性が入手できる地域情報源の数および利用の増加、薬物中毒に対するカウンセリングおよびリハビリテーションの紹介および文書化ポリシーの強化、妊娠前または早期にこれらの資源に女性を結びつける介入が必要である。

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