ホームIMICライブラリMMWR抄訳2015年(Vol.64)エボラコントロールにおける集団隔離の行使 ― ナイ・・・
2015/02/13Vol. 64 / No. 5
MMWR64(5):124
Use of Group Quarantine in Ebola Control — Nigeria, 2014
2014年7月20日、ナイジェリアにて初のエボラウイルス病(Ebola)例(リベリアからの旅行者)が確認され、その後、アウトブレイクが発生したが、感染コントロール、接触追跡、隔離および検疫により拡大は阻止された。アウトブレイクの期間、症例への接触者は自宅待機となり、自宅待機ができない場合は人混みを避けることとした。また、住まいや職場などで大勢と接触する可能性のある5例をハイリスク曝露例として観察室にて集団隔離した。観察室は2014年8月26日にラゴスに開設され、大きな部屋に8つのベッドがあり、共用のバスルーム4つとリビングルームとキッチンがある。収容された患者は、互いに直接接触することやアイテムの共用は避けるよう指示され、Ebolaの臨床兆候と症状を1日3回、医療チームにより検査された。訪問者との面会は玄関先に制限され、食料は個別に使い捨ての容器に包装された。また、共用スペースは手袋、マスク、長靴、医療用ガウンおよびエプロンを装着した環境衛生担当官が消毒した。1人でも発症した場合は全員にその後21日間モニタリングを行うが、今回集団隔離された5名に発症は認められず、全員が21日間の曝露後観察期間を終了して帰宅した。
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