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MMWR抄訳

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2015/02/06Vol. 64 / No. 4

MMWR64(4):81-86
Mortality Among Blacks or African Americans with HIV Infection — United States, 2008–2012

HIV感染症の黒人およびアフリカ系アメリカ人における死亡率 ― アメリカ、2008~2012年

アメリカにおけるHIV感染者のうち、黒人(本報告では黒人およびアフリカ系アメリカ人のこと)の割合は最も高く、2012年の新規診断者の47%、2011年における全HIV感染者の43%を占めた。CDCおよび協力機関は、診断、受診、治療継続率の向上とHIV関連転帰における格差是正のため、マイノリティに注視した予防および支援プロジェクトを実施している。本報告では、National HIV Surveillance Systemのデータから、黒人における死亡率の推移について解析した。2012年、HIV感染者における死亡数および感染者1,000例あたりの死亡率は、黒人がそれぞれ8,165例および20.5例、白人が5,426例および18.1例、ヒスパニック/ラテン系が2,586例および13.9例であった。2008~2012年の間に、HIV感染の黒人の死亡数は18%減、人口10万人あたり死亡率は21%減、感染者1,000例あたり死亡率は28%減と、一貫して低下した。同期間に他の人種/民族においても同様に低下がみられ、全HIV感染者1,000例あたり死亡率は22%減となったが、黒人における低下率が最も高かった。2012年、黒人感染者1,000例あたり死亡率は、55歳以上の年齢層で41.3例と最も高かった。黒人男性における感染経路別では、男性間性交渉(15.3例)が最も低く、注射薬物使用(33.1例)が最も高かった。黒人女性では異性間性交渉(17.9例)が最も高く、注射薬物使用(29.2例)が最も高かった。この傾向は他の人種/民族でも同様であった。人種/民族における相違は州により異なり、HIV感染者1,000例あたり死亡率は、23州およびワシントンDCにおいて黒人が白人より高く、27州においては逆に低かった。黒人感染者1,000例あたり死亡率はウェストバージニア州(28.9例)で最も高く、ネブラスカ州(9.3例)で最も低かった。同率が高い10州のうち7州は南部州であった。HIV関連死亡率の人種/民族による格差は縮小しているものの地域による相違は存在し、黒人における早期死亡率を低減するためには、地域の状況に合わせた努力が必要である。

References

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