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MMWR抄訳

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2015/01/30Vol. 64 / No. 3

MMWR64(3):70-73
A Plan for Community Event-Based Surveillance to Reduce Ebola Transmission — Sierra Leone, 2014–2015

エボラ伝播を抑制するための地域イベントベースのサーベイランスの計画 ― シエラレオネ、2014~2015年

2014年10月、International Rescue Committee (IRC)、Sierra Leone’s Bo District Health Management TeamおよびCDCは、地域イベントベースのサーベイランス(CEBS)システムの開発により郡のエボラサーベイランスおよび対応能を強化し、また、エボラ感染の可能性例を疾患経過の早期段階で検出するため、エボラ感染のトリガーイベント(家族や友人2名以上が発症または死亡、村への旅行者、村の医療従事者が発症または死亡する、葬儀に参列後3週間以内に発症または死亡する、従来の方法で死者が埋葬されるなど)を検出する訓練を受けた医療従事者を配置するなどの対策を講じた。ここではCEBSシステムとその評価計画について述べる。シエラレオネにて2014年、IRCがボー地区の2つの地域(Gbo、Selenga)をパイロット地域としてCEBSの実行可能性およびその認容性の評価を行った。CEBSでは村へのエボラ感染の流入または存在を示すトリガーイベントを発見し、報告するモニターをボー地区の衛生管理者から選出し、モニターからの報告を受ける監視者は、報告から24時間以内に現地に赴き、イベントの状況を確認、感染が疑われる場合は地域の衛生管理者に連絡し、その対応を仰ぐ。感染者を認めた場合はすぐに隔離し、エボラ感染例の収容施設へ搬送し、血液検査を行う。同時に監督者は経口補水塩および漂白粉を患者の家庭に持参し、汚染された箇所を消毒、さらに患者との接触者のリストを作成する。2014年12月の予備評価では、ボー地区において高いレベルの対応が確認されたことから、CEBSを地区内の他の地域や他の地区へ拡大するため、症例発見の感度および特異度、トリガーイベントの陽性的中率、報告および対応の適時性、システムの容認性の評価が開始されている。エボラ感染例の早期発見は感染の拡大を抑制するとともに、地域での死亡者の減少に伴い、埋葬による二次感染も減少する。また、このシステムの運用により地域のエボラ感染予防活動の従事者が増加し、感染予防の意識が高まるが、スタッフの採用および訓練、連絡および対応ネットワークの維持、患者の増加に伴う搬送手段や収容施設の整備、偽陽性例の増加など問題が多いことも事実である。

References

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