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MMWR抄訳

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2014/12/19Vol. 63 / No. 50

MMWR63(50):1205-1206
Support Services for Survivors of Ebola Virus Disease — Sierra Leone, 2014

エボラウイルス病の生存者に対する支援 ― シエラレオネ、2014年

2014年12月6日現在、シエラレオネにおけるエボラウイルス病(Ebola)の確診例は6,317例と西アフリカにおいて最も高い。シエラレオネ保健衛生省は同日までに1,181例がEbolaより回復、退院したと報告した。2014年8月にCDCらが実施したEbolaアウトブレイクに関する共同調査では、一般回答者の96%にEbola判明または疑い患者に対する差別的態度が存在することが明らかとなった。2014年10月、シエラレオネEbola危機対応心理社会コンソーシアムはEbola生存者の健康、心理社会的、金銭的問題とEbola対応への支援に対する興味について調査を行った。調査では、ボー、ケネマおよびボンバリの3地区において99例の生存者を対象にグループ討議、インタビュー、カウンセリングを行った。その結果、生存者には失明または部分的な視野欠損、めまい、頭痛、不眠、筋肉痛といった健康問題、コミュニティ復帰を妨げる汚名や恥といった心理社会的問題、感染コントロールのための衣類や所持品の焼却等の金銭的負荷が指摘された。生存者はまた、退院時カウンセリング、衣類や交通費を含む物資の提供、コミュニティへの復帰における心理社会専門家による支援の必要性を強調した。一方で、コミュニティやラジオでの経験談の発表や、Ebola患者の治療および精神的支援といったEbola対応支援について強い関心を示し、これらの活動を通じて自身の尊厳の回復が図られると指摘した。調査報告を受け、NGO団体による無償の視力検査および治療が開始され、来月から全国的に実施される。Ebola危機対応心理社会コンソーシアムはカウンセラー用資料を作成し、全生存者を対象とする退院プランとカウンセリングを実施する予定である。また、生存者の退院時には必要物資として、寝具、水タンク、携帯電話、家庭用品、調理器具、せっけん、蚊帳、清潔な衣類、食料、現金の支給が計画されている。生存者のコミュニティの復帰に際しては、患者の状況、Ebola対策における生存者の重要性、コミュニティの支援方法についてのカウンセラーによる説明や、汚名の解消のための教育も必要である。国および地方保健当局は生存者によるEbolaアウトブレイク対応方法の検討を開始した。今後、生存者の支援およびEbola対応における生存者の役割を明らかにするため、さらなるモニタリングが必要である。

References

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