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MMWR抄訳

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2014/12/12Vol. 63 / No. 49

MMWR63(49):1163-1167
Airport Exit and Entry Screening for Ebola — August–November 10, 2014

エボラ出血熱の空港での出入国時スクリーニング ― 2014年8~11月

西アフリカでのエボラウイルス疾患の流行により、感染国政府、CDC、WHOおよび他の国際機関が感染の広がりをコントロースする戦略を共同して実行している。その戦略の1つとして、WHOは感染国を出国する全ての人に対し、エボラ感染症の可能性のある原因不明の発熱性疾患のスクリーニング検査の実施を推奨している。また、アメリカでは2014年10月11日、初のエボラ症例の輸入例を認めた後、5つの国際空港[John F. Kennedy国際空港、Newark Liberty 国際空港、Washington-Dulles国際空港、Chicago O’Hare国際空港、Hartsfield-Jackson Atlanta国際空港]においてアメリカへの入国スクリーニングプログラムが強化されている。このプログラムはアメリカ到着前21日間にエボラ感染を認める3カ国(シエラレオネ、ギニア、リベリア)に滞在またはエボラ感染症の徴候または症状を示す旅行者に対し、連邦当局が現地での感染例との接触情報を入手し、健康モニタリングのため入国後、州および地方と連携し、発症した場合、迅速に治療を提供することを目的とする。出国スクリーニングは約80,000名を対象に実施され、発熱または他の症状を認める、または感染例との接触により出国を許可されなかった人はなく、全員が空路にて出国した。旅行中の発症例はなく、その後も発症した旅行者はなかったが、アメリカへの旅行者(約12,000名)のうち2名が到着後、エボラを発症した。アメリカでは10月11日~11月10日、1,993名の旅行者が入国スクリーニングを受け、86名(4.3%)がCDCへ照会され、7例(8.1%)が医学的評価を受けた。86例は全員、医療従事者であり、70例が低リスク例と判断された。現在までハイリスク例はなく、1例が入国後に発症した。エボラ関連疾患の症例数は11月26日にて約15,900例であり、アメリカで報告された4例のうち2例は感染拡大国からの旅行客であった。1例はリベリアからの旅行者であり、出国スクリーニングでは発熱や症状はなく、アメリカ到着後に発症、もう1例はギニアから帰国した医療従事者であり、出国スクリーニング、旅行中および入国スクリーニングにて発症は認めていなかった。

References

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  • CDC. Interim U.S. guidance for monitoring and movement of persons with potential Ebola virus exposure. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2014. Available at <http://www.cdc.gov/vhf/ebola/exposure/monitoring-and-movement-of-persons-with-exposure.html>.
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