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MMWR抄訳

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2014/11/21Vol. 63 / No. 46

MMWR63(46):1050-1054
Progress Toward Global Eradication of Dracunculiasis — January 2013–June 2014

メジナ虫症の世界的根絶へ向けた進展 ― 2013年1月~2014年6月

メジナ虫症(ギニアワーム病)は寄生蠕虫のDracunculus medinensisが原因で発症する。寄生虫は汚染された飲料水から感染後約1年で皮膚(大体は下肢)から出現するが、痛みおよび二次的な細菌感染は、仕事および教育を中断させる一時的および不可逆的な障害の原因となっている。1986年に世界保健総会はメジナ虫症の根絶を呼び掛け、Carter Center、WHO、UNICEF、CDC、その他のパートナーの支援による世界的なメジナ虫症根絶プログラムが、メジナ虫症が風土病である各国の保健省への援助を開始した。この時点で、アフリカおよびアジアの20カ国において毎年、推定350万症例が発生していた。メジナ虫症は、主に4つの手段、すなわち1)風土病の国の居住者への教育、2)潜在的に汚染された飲料水の布フィルターによる濾過、3)潜在的に汚染された表面水の殺菌剤テメホスによる処理、4)掘削孔または手掘り井戸からの安全な飲料水の供給により予防が可能である。また、伝染の封じ込めは、1)飲料水の水源の汚染を避けるための症例の自発的な隔離、2)応急処置の提供、3)寄生虫の用手排出、4)密封包帯の適用により可能である。WHOは、197カ所の国、地帯、地域では、メジナ虫症が存在しないことを認定している。WHOに認定されていない9カ国のうち、4カ国(南スーダン、チャド、マリ、エチオピア)では現在メジナ虫症が風土病であり、3カ国(ガーナ、ケニア、スーダン)では事前認定の段階で、2カ国(アンゴラ、コンゴ民主共和国)では風土病のメジナ虫症は報告されていない。1991年および2004年の世界保健総会の目標は、1995年および2009年の世界的なメジナ虫症の根絶であったが、まだ達成はされていない。しかし、症例数は2012年(542例)から2013年(148例)の間に73%減少し、2014年の1~6月(27例)では2013年の同時期(92例)と比較して71%減少している。チャドでは2014年1~6月の症例数(6例)が2013年の同時期(5例)よりも増加したが、エチオピア、マリ、南スーダンでは減少した。メジナ虫症根絶のために残された課題として、調査および封じ込めの不調、清浄な飲料水の不足、マリおよび南スーダンの一部の不安定な状態、チャドでの通常と異なる疫学的パターンが挙げられる。

References

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