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MMWR抄訳

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2014/10/24Vol. 63 / No. 42

MMWR63(42):941-946
Polio-Free Certification and Lessons Learned — South-East Asia Region, March 2014

ポリオフリーの認証と得られた教訓 ― 東南アジア地域、2014年3月

1988年の世界保健会議によるポリオ根絶宣言以降、2006年までに野生型ポリオウイルス(WPV)症例は99%以上減少した。2011年1月にインドで発生したWPV症例の確認から3年が経過し、2014年3月、WHO東南アジア地域(SEAR)のポリオ根絶認証委員会(RCC)はインドを含むSEAR 11カ国における常在WPVの根絶を宣言した。本報告は、SEARにおけるポリオフリーの認証ステップとインドにおける根絶活動を総括する。RCCは独立した委員会として、地域各国における3項目[1)適切なサーベイランスシステムによる監視のもと、少なくとも連続3年間WPV症例の発生がないこと、2)輸入WPVの検出、報告、迅速な対応が可能であること、3)WPVの研究室内封じ込めに関する文書記録]について認証を行う。インドでは国勢調査に基づき、2009~2010年に12~23カ月児の70.4%に経口ポリオウイルスワクチンの3回接種を行った。1995年からは3歳未満児を対象に全国予防接種日(NID)に追加予防接種(SIA)を行っており、2000年以降、NID期間中に接種者230万人以上が約2億900万世帯を訪問し、1億7000万人以上の5歳未満の小児に予防接種を行った。また、移動民族に対してはバスや鉄道の駅、道路の主要交差点、市場や移民キャンプ等において接種を行い、2010年以降、対象小児のSIA接種率は95%以上に達している。WPVサーベイランスとして、15歳未満の小児10万人に対し年間に少なくとも2例以上の非ポリオ性急性弛緩性麻痺(NPAFP)の検出が求められるが、インドでは小児10万人に対し2012年に13.9例、2013年に12.5例のNPAFPを検出した。糞便検体の収集はそれぞれ87%および86%と、基準である80%を超えている。体系的な環境調査は2001年から実施されており、2010年に検出されたWPV 1型および3型はいずれも2009年にビハール州で発生した同型ウイルスと近縁であった。インドにおけるWPV伝播遮断は全てのレベルにおける行政の介入、金銭的および人的資源の投入、予防接種困難者に対する革新的手法の導入等の成果である。SEARのポリオフリー認証により、世界人口の約80%がポリオフリー国に居住することとなる。インドで得られた教訓はアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンにおいても有効であろう。

References

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