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MMWR抄訳

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2014/08/29Vol. 63 / No. 34

MMWR63(34):756-761
Assessing and Mitigating the Risks for Polio Outbreaks in Polio-Free Countries — Africa, 2013–2014

ポリオフリー国におけるポリオアウトブレイクに対するリスクの評価および緩和 ― アフリカ、2013~2014年

Global Polio Eradication Initiativeが開始された1988年以降、年間のポリオ症例指数は99%を超えて減少し、現在、野生型ポリオウイルス(WPV) の常在国は3カ国(アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタン)のみである。一方、2001年からアフリカのポリオフリー31カ国においてアウトブレイクが発生しており、このうち25カ国ではナイジェリア由来のWPVが原因であった。2012年に世界保健総会が緊急事態としてのポリオの根絶を宣言後、ポリオウイルスの輸入に関連したアウトブレイクが高リスクの地域の同定およびリスクの軽減の努力が行われてきた。今回、アフリカの33カ国におけるポリオウイルスの輸入を原因とするアウトブレイクのリスク評価について2013年の最新情報を報告する。2013年1月~2014年8月12日では、5カ国(ソマリア、ケニア、エチオピア、カメルーン、赤道ギニア)でアウトブレイクが発生し、ケニアを除く4カ国では過去12カ月以内に症例が確認されている。2009~2014年にWPVの輸入によるアウトブレイクを経験した25カ国と近隣の8カ国のリスク評価では、小児期の免疫[生後12カ月までに3回の経口ポリオウイルスワクチンの接種率、ポWPV陰性の急性弛緩性麻痺(AFP) を認めた乳幼児(生後6~59カ月)におけるワクチン接種歴]、監視調査の質、その他の因子から分析した。その結果、WPVアウトブレイクが高リスク:15カ国、中~高リスク:5カ国、中リスク:7カ国、低リスク:6カ国であった。リスク軽減のために、小児への追加予防接種活動(SIA)が国家または行政区単位で行われている。2014年には、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ウガンダを除く中~高リスクおよび高リスクの国すべてにおいて、2回以上の全国的SIAキャンペーンが計画されている。また、監視の強化として、WPVの輸入による伝染が疑われる症例の迅速な検出およびWPVの伝播を限定するためにAFPの監視に重点を置き、非ポリオ性AFPの検出率(15歳未満の人口10万人あたり2例以上)と適切な便検体収集(80%以上)を目標値とした。33カ国のうち15カ国では、両方の監視指標を達成している地域に居住している人口は半数以下であった。ポリオ撲滅のために、各国の政府および地方レベルでの政治的な取り組み、AFP監視の改善、予防接種活動、防止対策が必要とされている。

References

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