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MMWR抄訳

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2014/07/18Vol. 63 / No. 28

MMWR63(28):603-606
Prevalence of Nodding Syndrome — Uganda, 2012–2013

頷き症候群の有病率 ― ウガンダ、2012~2013年

頷き症候群(NS)は原因不明の発作性疾患で、サハラ砂漠以南の3カ国(ウガンダ、南スーダン、タンザニア)において主に3~18歳の小児に発症する。突発的に首を縦に振る症状を特徴とし、神経障害、認知障害や他の痙攣発作を伴う。2013年3月、CDCおよびUgandan Ministry of Healthは、ウガンダにおけるNSの有病率に関し初めての体系的調査を実施した。本調査には、2012年7月に開催された第1回International Scientific Meeting on Nodding Syndromeにおいて概略を定めた症例診断基準を用い、調査中に改訂を行った。回答者には、頷き症状、てんかん症状、発達、認知機能、病歴、家族歴について質問し、身体計測を行った。頷き症状の報告があった場合を疑い例、さらに発症年齢が3~18歳で頷きの発現頻度が5~20回/分であり、かつ6つの細基準のうち1つ以上を満たす場合を可能性例、さらに医療専門職による発現症状の観察または画像記録、あるいは弛緩性発作を示す脳波図、筋電図がある場合を確定例とした。2012年7月にウガンダ北部3県(Kitgum、Lamwo、Pader)で実施した世帯調査のデータを基に、頷き症状を報告した3,379例から767例を抽出し、そのうち544例を2013年の評価対象とした。544例のうち、385例(71%)は現在または過去に頷き症状を発現し、このうち325例(84%)はそれ以前に正常であったことから疑い例に該当した。121例(31%)が症状の発現頻度に関して「わからない」と回答したことから、データの質が低下すると考えられたため、調査基準から発現頻度に関する質問を除外してデータを分析した。325例の疑い例のうち、300例は発症年齢および1つの細基準に該当したことから可能性例とされ、そのうち287例(96%)は5~18歳であった。以上から、改訂基準によりウガンダ北部3県の5~18歳の小児におけるNS可能性例は1,687例と推定され、5~18歳の小児1,000人当たりの有病率は6.8となった。NSの原因としてOnchocerca volvulusの寄生やビタミンB6欠乏の関連が示唆されているが、未だ原因は不明であり、死亡率も明らかでない。今回の調査結果は、今後の死亡率や治療効果の評価、南スーダンやタンザニアにおける調査の基となり、北ウガンダにおける医療資源の適正な使用やNS患者の管理に重要である。

References

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