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MMWR抄訳

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2014/06/13Vol. 63 / No. 23

MMWR63(23):511-515
Progress Toward Measles Elimination — Eastern Mediterranean Region, 2008–2012

麻疹根絶へ向けての進歩 ― 東地中海地域、2008~2012年

1997年、WHOの東地中海地域(EMR)の22カ国は、2010年までに麻疹を根絶するとの宣言を採択したが、この目標は達成されず、2015年までとすることに改訂された。ここでは2008~2012年のEMRにおける麻疹根絶への進歩について述べる。2012年におけるEMR 23カ国(2011年に南スーダンが独立して23カ国となった)における1回目の麻疹含有ワクチン(MCV1)接種は12カ国にて9カ月齢、11カ国にて12~15カ月齢での接種が推奨され、2回目のワクチン(MCV2)接種は20カ国(87%)にて推奨されている。2012年におけるMCV1接種率は10カ国(43%)にて95%以上、2カ国(9%)にて90~94%、10カ国(43%)にて90%未満であり(1カ国は不明)、MCV2接種率は11カ国(55%)にて95%以上、6カ国(30%)にて50~94%、3カ国(15%)にて50%未満であった。また、個々の症例調査および血液検体採取を含む麻疹のサーベイランスは、2012年末の時点でソマリア、南スーダン、パキスタンを除く国々にて確立している。この期間における麻疹の年間症例数は12,186例(100万人あたり21.4)から36,456例(同59.5)に増加しており、大規模なアウトブレイクの発生が原因と考えられる[ジブチ:709例(2012年)、イラク:35,822例(2008~2009年)、パキスタン:16,753例(2010~2012年)、ソマリア:27,281例(2011~2012年)、南スーダン:3,208例(2011~2012年)、スーダン:14,139例(2011~2012年)、イエメン:4,843例(2011~2012年)]。2012年、EMRにおける麻疹症例の90%超は8カ国にて認められており、これらの国々での発症率は100万人あたり105.3(その他の国々:7.9)と高く、強固なサーベイランスシステムが確立されている6カ国(バーレーン、エジプト、オマーン、ヨルダン川西岸およびガザ地区、シリア、チュニジア)では100万人あたり5例未満であった。また、この期間、遺伝子型分析の報告があった16カ国のうち15カ国にて遺伝子型B3が最も多く認められた(2003~2007年は遺伝子型D4)。麻疹の根絶にはMCV1およびMCV2接種率の向上およびサーベイランスの強化が重要であり、今後も目標に向けてこれらの改善が推進される。

References

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