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MMWR抄訳

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2014/05/16Vol. 63 / No. 19

MMWR63(19):427-430
Pool Chemical–Associated Health Events in Public and Residential Settings — United States, 2003–2012, and Minnesota, 2013

公共および居住者用プールの化学薬品による健康被害 ― アメリカ、2003~2012年、ミネソタ州、2013年

プール用化学薬品は娯楽用水施設(プール、浴槽/スパ、噴水など)において主に病原菌の不活性化とpHコントロールによる消毒薬として公衆衛生保護のため使用されるが、不適切な取り扱いや保管によっては傷害の原因となり得る。CDCは2003~2012年のU.S. Consumer Product Safety Commission’s National Electronic Injury Surveillance Systemデータを分析し、プール用化学薬品による傷害のため救急外来(ED)を受診した患者数の推定を行った。その結果、この間に受診した症例は中央値4,247例/年(3,151~5,216例)であり、2012年は4,876例(1.6/10万例・年)と推定された。うち約半数(46.9%)は18歳未満(2,289例、3.1/10万例・年)であり、最も多い診断は中毒であった(2,167例、0.7/10万例・年)。中毒と診断された50例のうち、46例(92.0%)は蒸気、煙またはガスの吸引によるものであり、約1/3(36.1%)以上が居住者用での発生であった。また、EDを受診した109例のうち、79例(72.5%)は夏の水泳シーズン(メモリアルデー週末の土曜日~レイバーデーまで)に発症しており、死亡例は報告されていない。患者は薬品をゴーグルなどの保護用具なしで扱っており(特に容器を開けるとき)、また、薬品は患者がプールに入る直前に入れられており(居住者用とホテル用プールでは頻繁)、さらに小児の手の届く範囲に薬品が置かれていた。2013年12月、ホテルの室内スイミングプールおよびスパで開かれた子供の誕生日会に参加後、複数名で発疹および呼吸器症状を来したとミネソタ州保険局(MDH)に報告された。参加した12名のうち8名に全身の赤い発疹、他にも頭痛、咳、喉の痛み、嘔吐および排尿困難が報告された。8名の発症はプールまたはスパへ最初に入ってから5.5~7.0時間後であり、全員がEDを受診し、化学損傷と診断された。MDHによる調査の結果、プールおよびスパの塩素濃度は15~30ppm以上と、州の基準値(5.0ppmまで)を大きく上回り、pHも9.0と基準値(最大8.0)を上回っていた。

References

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