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MMWR抄訳

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2014/04/25Vol. 63 / No. 16

MMWR63(16):352-355
Benefits from Immunization During the Vaccines for Children Program Era — United States, 1994–2013

小児予防接種プログラム期間の予防接種によるベネフィット ― アメリカ、1994~2013年

アメリカにおける1989~1991年の麻疹アウトブレイクと低予防接種率を受けて、1993年に包括的財政調整法により小児予防接種プログラム(VFC)が設立され、1994年から実施されている。1994~2013年の20年間における予防接種の効果を総括するため、CDCはNational Immunization Surveyのデータからこの期間に出生した全小児の予防接種率および定期予防接種によって予防可能な疾病の罹患、入院および早期死亡数のデータを用い、費用対効果分析モデルにて評価した。1994年のVFC開始時の対象疾病は、ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ、ヘモフィルスインフルエンザb型菌感染症、B型肝炎、麻疹、おたふく風邪、風疹の9疾病であった。1995~2013年の間にさらに6歳以下を対象とした水痘、A型肝炎、肺炎球菌、インフルエンザおよびロタウイルスの5ワクチンが追加された。1996年以降、麻疹含有ワクチン1回接種率はHealthy Peopleの目標値である90%を超えており、FC期間に導入された新規ワクチンの接種率も急速に上昇した。1994~2013年に7,860万人が出生し、ワクチンによる予防可能な疾病について計3億2,200万例の罹患(平均4.1疾病/人)、2,100万件の入院(0.27件/人)、73万例の死亡を予防したと推計される。罹患予防数は破傷風の3,000例から麻疹の7,000万例超と幅があり、入院予防数は麻疹の890万件、死亡予防数はジフテリアの50万7,000例が最も多いと推計された。また、VFC期間に定期予防接種に導入されたワクチンにより140万件の入院、5万6,300例の死亡が予防された。予防接種により、直接的費用として4,020億ドル、社会的総コストとして1.5兆ドルが節減され、定期予防接種に係る直接的費用1,070億ドルおよび社会的総コスト1,210億ドルをそれぞれ差し引いた結果、直接的費用として2,950億ドル、社会的総コストとして1.38兆ドルが節減されたと推計された。以上により、VFCによる予防接種は、全米の小児の健康向上に効果的な手段であることが明らかになり、今後の維持とモニタリングの重要性が示唆された。

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