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MMWR抄訳

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2014/04/11Vol. 63 / No. 14

MMWR63(14):301-304
Measles Outbreak Associated with Adopted Children from China — Missouri, Minnesota, and Washington, July 2013

中国からの養子に関連した麻疹アウトブレイク ― ミズーリ州、ミネソタ州、ワシントン州、2013年7月

アメリカにおける麻疹の国内発生は2000年に根絶されたが、ワクチン未接種の麻疹常在国からの旅行者が国内で伝播するリスクは依然として存在する。2013年7月5日、CDCは麻疹の検査室確定診断例2例の報告を受けた。2例はともに脳性麻痺の2歳児(男1、女1)で、アメリカの家庭への養子縁組手続き中に中国国内で発症していた。男児Aは6月24日に鼻漏と咳を来し、6月29日の移民局指定医による健康診断時には首に発疹が認められたが、発熱や他の症状はなく、接触性皮膚炎と診断された。その翌日、発疹は頭部、体幹部および四肢に広がり、発熱を来した。女児Bは6月29日の健康診断時に発熱を認めたが、他に症状はなかった。後日の調査で、6月29日に咳、発熱、結膜炎、7月1日に顔面と首に発疹を呈していたことが判明した。7月4日、両例は別々の便でアメリカに到着後それぞれワシントン州およびミズーリ州の病院に入院し、血清検査およびPCR反応で麻疹陽性となったため隔離された。両例とも麻疹の予防接種歴はなく、旅行中にウイルスを拡散した可能性があることから、州の公衆衛生担当者はCDCのDivision of Global Migration and Quarantine(DGMQ)に連絡を取った。DGMQは税関・国境警備局と連携し患児の搭乗便の乗客乗務員名簿を入手、座席位置や動線から計83名に感染機会があったとし、そのうち20州の74名と連絡を取った結果、搭乗便での二次感染はないと報告した。一方、2患児の受け入れ家族および治療した医療機関関係者、中国からの養子で2患児と接触のあった2児およびその受け入れ家族への調査を行った結果、132名に感染機会があり、2例の感染が判明した。3例目はミネソタ州の2歳の男児Cで、異なる養護施設から異なる便で渡米したが、中国での出国審査時に先の2患児と同席していた。7月4日に到着後、10日に発熱、14日に発疹を呈し16日に血清検査でIgM陽性となった。この幼児も脳性麻痺で麻疹ワクチン接種歴がなかった。4例目は女児Bの養母で、ワクチン接種済みであったが、7月14日に顔面と首に発疹を呈した。発熱その他の症状はなく、7月19日のPCR反応および血清検査でIgM陽性となった。その他の家族に二次感染は認められなかった。中国を含めた国際養子は麻疹の発生源として重要であり、同様なアウトブレイクを防ぐためには養子への適切な予防接種が必要である。

References

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