一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2014年(Vol.63)禁煙治療に対する州のメディケイド補償範囲および補償・・・

MMWR抄訳

rss

2014/03/28Vol. 63 / No. 12

MMWR63(12):264-269
State Medicaid Coverage for Tobacco Cessation Treatments and Barriers to Coverage — United States, 2008–2014

禁煙治療に対する州のメディケイド補償範囲および補償制限 ― アメリカ、2008~2014年

メディケイド加入者の喫煙率は65歳未満で30.1%と高く(成人総人口では18.1%)、喫煙関連疾患の医療費はメディケイドの支出を増大させる要因となっている。禁煙治療には個人、グループ、電話によるカウンセリングとFDAが承認した7種の薬物療法がある。Healthy People 2020は、全州のメディケイドプログラムにこれらの禁煙治療に対する補償の包括的適用を求めているが、未だ達成されていない。American Lung Associationは2008年12月31日~2014年1月31日における州のメディケイドプログラム補償範囲(電話カウンセリングを除く計9療法)と、治療の制限(一部自己負担や治療回数制限など)について調査した。2014年現在、全50州およびワシントンDCのメディケイドがいずれかの禁煙治療を補償しているが、全9治療を全加入者に補償するのは7州(コネチカット、インディアナ、マサチューセッツ、ミネソタ、ネバダ、ペンシルバニア、バーモント)のみであった。治療の制限として多く認められたのは、期間制限(40州にて一部の加入者あるいはプラン)、年間限度額(37州)、事前承認(36州)、一部自己負担(35州)であった。2008年と比較して、2014年には33州がいずれかのプランあるいは加入者に対し補償対象治療を追加し、22州は補償から除外した。26州はいずれかの制限を撤廃し、29州は新たな制限を追加した。新たに補償対象となった治療は個人カウンセリングおよびニコチントローチ錠が多く、補償外となった治療はグループカウンセリングおよびニコチン経鼻スプレーが多かった。撤廃された制限は、一部自己負担、治療期間制限、薬物療法をカウンセリング実施者に制限が多く、追加された制限は事前承認および年間限度額が多かった。全ての加入者を対象に全治療を補償することにより喫煙関連死亡率および医療費の大幅な削減が可能となる。州はメディケイド加入の喫煙者やその医療者に補償対象治療を勧めるとともに、衆知の徹底と補償状況のモニタリングを行うことが重要である。

References

  • CDC. Summary health statistics for U.S. adults: National Health Interview Survey, 2012. Vital Health Stat 2013;10(259).
  • Armour BS, Finkelstein EA, Fiebelkorn IC. State-level Medicaid expenditures attributable to smoking. Prev Chronic Dis 2009;6:A84.
  • Fiore MC, Jaen CR, Baker TB, et al. Treating tobacco use and dependence: 2008 update. Clinical practice guideline. Rockville, MD: US Department of Health and Human Services, Public Health Service;2008. Available at <http://www.ahrq.gov/professionals/clinicians-providers/guidelines-recommendations/tobacco/index.html>.
  • CDC. State Medicaid coverage for tobacco-dependence treatments—United States, 2009. MMWR 2010;59:1340–3.
  • Land T, Warner D, Paskowsky M, et al. Medicaid coverage for tobacco dependence treatments in Massachusetts and associated decreases in smoking prevalence. PLoS ONE 2010;5:e9770.
  • Land T, Rigotti NA, Levy DE, et al. A longitudinal study of Medicaid coverage for tobacco dependence treatments in Massachusetts and associated decreases in hospitalizations for cardiovascular diseases. PLoS Med 2010;7:e1000375.
  • Richard P, West K, Ku L. The return on investment of a Medicaid tobacco cessation program in Massachusetts. PLoS One 2012;7:e29665.
  • Greene J, Sacks RM, McMenamin SB. The impact of tobacco dependence treatment coverage and copayments in Medicaid. Am J Prev Med 2014;46:331–6.
  • McMenamin SB, Halpin HA, Ganiats TG. Medicaid coverage of tobacco-dependence treatment for pregnant women: impact of the Affordable Care Act. Am J Prev Med 2012;43:e27–9.
  • McMenamin SB, Halpin HA, Ibrahim JK, et al. Physician and enrollee knowledge of Medicaid coverage for tobacco dependence treatments. Am J Prev Med 2004;26:99–104.

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ