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MMWR抄訳

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2014/02/07Vol. 63 / No. 5

MMWR63(5):90-94
HIV Infection Among Partners of HIV-Infected Black Men Who Have Sex with Men — North Carolina, 2011–2013

HIV感染黒人の男性間性交渉者によるパートナー間でのHIV感染 ― ノースカロライナ州、2011~2013年

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の発生は、アメリカでは男性間性交渉者(MSM)の黒人間で増加しており、特に、若年の黒人MSMに偏って影響を受けている。また、黒人のMSMは他の人種/民族に比べ、HIV治療への参加およびウイルス抑制の達成の可能性が低い。HIVパートナーサービスには、医療、予防、社会心理学的サービスの提供の広範囲のサービスが含まれるが、特に重要な機能の一つがパートナー通知サービスである。パートナー通知は保健所により運営され、HIV予防および治療のためのネットワークに基づいたアプローチである。パートナーサービスの有効性を評価するために、ノースカロライナ州では、2011年9月~2012年12月において、Screening Targeted Populations to Interrupt Ongoing Chains of HIV Transmission with Enhanced Partner Notification(STOP)試験でのHIV検査およびHIV-1ポリメラーゼシーケンスを実施した黒人のMSMで、パートナー通知サービスを提供された30例(指標患者、年齢中央値:23歳)について分析した。指標患者30例は95人の名前を挙げ(性的パートナー:74例、社会的接触者:21例)、このうち39人(41%)は過去にHIV感染の診断を受けており、14例はここ1年以内に診断され、17例は25歳未満であった。HIV検査をした29例(31%)のうち、新規にHIV感染が診断されたのは性的パートナーの2例であった。残りの性的パートナーおよび社会的接触者では、HIV検査の拒否:8例、パートナーカウンセリングサービスを全て拒否:8例、所在不明:11例であった。大半の性的パートナーおよび社会的接触者は、男性(98%)および黒人(81%)であった。性的パートナーが社会的接触者および非定期的な性的パートナーと比べ、HIVに感染しやすい傾向はなかった。性的パートナーのみの解析から、同じネットワーク内にHIV感染とHIV陰性のパートナーの両方が高頻度で存在することが示された。また、分子系統的解析から、8例の指標患者が関連する4つのクラスターを認めた。ネットワークおよび分子系統的データの結合により、20の性的関係、1つの社会的接触、1種類の分子系統的リンクによる黒人MSM23人から構成される最も大きなネットワークを見出した。HIVに感染したパートナーをケアおよび治療に結びつけることを確実にするためにパートナーサービスを利用することは、HIV感染を減少し、継続的なケアに従って転帰を改善する可能性がある。

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