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MMWR抄訳

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2014/01/31Vol. 63 / No. 4

MMWR63(4):73-76
Rapidly Building Global Health Security Capacity — Uganda Demonstration Project, 2013

世界健康安全保障能力の迅速な確立 ― ウガンダ実証プロジェクト、2013年

国際的疾病の脅威に対する安全保障は、疾病の予防、検疫、発生時対応における各国の能力によって成り立っているが、国際保健規則(IHR)加盟国の80%は未だ2012年の目標値に達していない。CDCはWHOとともに加盟国の能力強化に協力し、2013年3~9月、ウガンダにおいて世界健康安全保障実証プロジェクトを実施した。強化項目は以下の3項目である: 1)診断および検体情報ネットワークの能力強化による公衆衛生検査室ネットワークの強化、2)アウトブレイクに対応するリアルタイム情報システムの強化、3)公衆衛生緊急対策本部(EOC)の設置。ウガンダ保健省(MoH)は多剤耐性結核菌、コレラ菌、エボラウイルスを対象として、国内112地域のうち17地域の16検査室についてWHOの検査室評価基準を用いて評価した。また、オートバイと国内郵便を用いた担当検査室への検体の安全な梱包と輸送についてトレーニングと指導を行った。District Health Information System(DHIS-2)はMoHに公式認可されているインターネット情報システムである。DHIS-2を強化し、EOCの電子掲示板で検査室、輸送、情報伝達ネットワークから情報を集め、疾病疑い例発生警報のリアルタイムのモニタリングを可能にした。また、新たなショートメッセージサービス(SMS)を構築し、検体の追跡を可能にした。MoH本部に近接して緊急時の情報の受信、評価、配信と調整を行うEOCを設置、4名の常勤職員を配置し、全ての実施行動に対するマニュアルと基本的行動計画書を作成した。プロジェクト実施6カ月後に、アメリカ国防省国防脅威削減局の協力のもとに演習を実施し成果を評価した。開始時に「組織/管理」「バイオリスク/バイオセーフティ」「公衆衛生機能」の項目は最低(20~36%)であったが、16検査室中6検査室で「組織/管理」が、10検査室で「記録」が、3検査室で「バイオリスク/バイオセーフティ」が、「公衆衛生機能」は14検査室で改善(34~55%)し、検査室評価基準の全10項目で改善が見られ、スコアは全検査室で平均14%改善した。7地域の拠点病院について検体とデータ処理に関する情報システムの評価を行った結果、DHIS-2に主要3疾病の専用コーナーが設けられ、情報の双方向受信、SMSによる通報、EOCによる電子掲示板上での疾病疑い例と検体の追跡が可能となり、情報システム能力の向上が認められた。

References

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