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MMWR抄訳

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2013/12/06Vol. 62 / No. 48

MMWR62(48):983-986
Rubella and Congenital Rubella Syndrome Control and Elimination — Global Progress, 2000–2012

風疹および先天性風疹症候群の制御と排除 ― 世界的進展、2000~2012年

2011年にWHOは、9カ月~15歳を含む幅広い年齢層に対するワクチンキャンペーンとともに、国家的な定期予防接種スケジュールへの風疹含有ワクチン(RCV)導入のために推奨される戦略に関するガイダンスを更新した。また、RCV導入の場として、この機会を利用して麻疹制御および排除活動を促進することを加盟国に強く推奨した。2000年~2012年における風疹および先天性風疹症候群(CRS)のコントロールと排除について世界的な進展状況を述べる。WHOおよびUNICEF Joint Reporting Form(JRF)のデータより、2012年現在、RCVを導入しているのは194の加盟国中132カ国(68%)で、アフリカ地域:3カ国(7%)、アメリカ地域(AMR):35カ国(100%)、地中海東岸地域:14カ国(64%)、ヨーロッパ地域(EUR):53カ国(100%)、東南アジア地域:5カ国(45%)、西太平洋地域(WPR):22カ国(81%)であった。RCVが予定されているのは世界人口の59%で、2000年の31%から上昇した。RCVを受けた乳幼児は2000年では22%であったが、2012年では43%へ上昇した。2000~2012年の間に、RCVを導入したのは33カ国で、幅広い年齢層のキャンペーンは23カ国では導入推進の一環としてであった。2012年末までにRCVを国家的な予防接種プログラムに導入していない62の加盟国のうち、50カ国(81%)はGAVI Allianceの支援を受ける条件(麻疹予防接種率80%超、国民1人あたりの国民総所得1,550 U.S.ドル以上)に当てはまる。RCVを導入している加盟国のうち、124カ国(94%)で麻疹含有ワクチン(MCV)の初回定期接種とともに初回のRCV接種が提供され、8カ国(6%)でMCVの2回目接種とともに初回のRCVが提供されている。2012年において、初回のRCVが接種された年齢は、9カ月:8カ国、12~18カ月:120カ国、18カ月~:3カ国であった。RCVと麻疹ワクチンの組み合わせは11%、RCV、麻疹、流行性耳下腺炎(±水痘)ワクチンの組み合わせは89%であった。JRFの収集した調査データでは、風疹およびCRS症例を報告した加盟国は、2000年では各102カ国、75カ国から2012年では各174カ国、129カ国へ増加した。RCVを2012年以前に導入した132カ国のうち、過去5年間に129カ国(98%)および121カ国(92%)がそれぞれ風疹およびCRS症例を報告していた。2012年以前にRCVを導入していない国では、過去5年間に60カ国(97%)および49カ国(79%)がそれぞれ風疹およびCRS症例を報告していた。2012年に報告された風疹は総計94,030例で(2000年670,894例から86%減少)、EURおよびWPRで他の地域よりも報告が多く、2,000症例を超えるアウトブレイクは、ルーマニア、日本、ポーランドで報告された。これらのアウトブレイクは風疹の制御プログラムが確立している加盟国で発生し、これらの国では、RCV導入は、当初、女性の予防接種に集中した。 AMRおよびEURでは、それぞれ2010年および2015年の風疹排除の目標を確立しており、AMRは麻疹、風疹、CRSの排除の文書化を開始している。EURでは、アウトブレイクの発生は続いているが、風疹の発生は顕著に減少している。しかし、ヨーロッパおよびアジアのアウトブレイクが示すように、今後も質の高い予防接種の継続が必要である。

References

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