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MMWR抄訳

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2013/11/01Vol. 62 / No. 43

MMWR62(43):854-857
Influenza Vaccination Among Pregnant Women — Massachusetts, 2009–2010

妊婦におけるインフルエンザワクチン接種 ― マサチューセッツ州、2009~2010年

妊婦はインフルエンザ関連の合併症および入院のリスクが高いことから、米国産科婦人科学会およびAdvisory Committee on Immunization Practicesは2009~2010年のインフルエンザシーズン中、妊婦に対しpH1N1ワクチンおよび季節性ワクチンの両方の接種を推奨した。Massachusetts Department of Public Healthはマサチューセッツ州における妊婦のワクチン接種率と接種に影響を及ぼす要因を明らかにするため、Pregnancy Risk Assessment Monitoring System(PRAMS)のデータを分析した。2009年9月~2010年5月に生児出生した母親の67.5%が季節性ワクチン、57.6%がpH1N1ワクチンの接種を受けていた。季節性ワクチンの接種率が有意に低かったのは、非ヒスパニック系黒人(53.7%)[非ヒスパニック系白人(69.6%)、非ヒスパニック系アジア人(70.4%)]、25歳未満(51.6%)[30~34歳(73.7%)、35歳以上(79.2%)]、メディケイド受給者(57.3%)[非受給者(73.7%)]、収入が貧困水準以下の世帯(56.1%)[それ以外の世帯(70.5%)]であった。pH1N1ワクチンでは、非ヒスパニック系黒人(50.4%)が非ヒスパニック系アジア人(65.5%)に対し有意に低かった。医療従事者による接種推奨の有無と接種率は、季節性ワクチン(推奨有75.8% : 無32.4%)およびpH1N1ワクチン(推奨有68.1%: 無8.6%)ともに有意に相関していた。接種を受けなかった理由として、季節性ワクチンに関しては、毎年受けない(70.5%)、胎児への危険性(43.0%)、母体への副作用(37.5%)を挙げ、pH1N1ワクチンでは、胎児への危険性(52.8%)、母体への副作用(50.6%)に対し懸念がより多く、他の理由としてワクチンの欠如(46.0%)、毎年受けない(53.7%)があった。マサチューセッツ州はPRAMS参加29州のうち最も接種率が高く、pH1N1ワクチンでは低接種率層に重点をおいた施策が奏功し、人種/民族など社会的経済的理由による接種率の相違が少なかったと考えられる。妊婦の接種率向上のため、ワクチンの確保、接種の重要性、特に安全性に関する教育の徹底と医療従事者による推奨のさらなる努力が必要である。

References

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