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MMWR抄訳

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2013/10/25Vol. 62 / No. 42

MMWR62(42):838-842
Update: Influenza Activity — United States and Worldwide, May 19–September 28, 2013

最新情報:インフルエンザ活動性 ― アメリカおよび世界的規模、2013年5月19日~9月28日

2013年5月19日~9月28日の間、季節性インフルエンザの活動性は、アメリカでは低レベルであったが、世界規模ではインフルエンザA(H1N1)pdm09(pH1N1)、インフルエンザA(H3N2)、インフルエンザBウイルスが検出され、アメリカでも散在的に認められた。WHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemの協力研究室は、52,150検体の呼吸器検体を検査し、2,013検体(3.9%)がインフルエンザ陽性であった。過去6年の夏季に検査した平均検体数は33,780で、陽性率は2.5%であった。2013年夏季のインフルエンザ陽性の検体のうち、1,403検体(70%)はAウイルス、610検体(30%)はBウイルスであった。5月下旬~6月初旬では、BウイルスがインフルエンザAウイルスよりも頻繁に報告されたが、6月中旬から9月では、A(pH1N1)がA(H3N2)よりも多く報告された。Aウイルスのサブタイプは、pH1N1:65%、H3N2:32%、H3N2変異型(H3N2v):3%であった。陽性検体は、アメリカ南東部の州で最も多く、次いで西部の州であった。5月19日~9月28日において、U.S. Outpatient Influenza-like Illness Surveillance Network提供者への毎週の外来受診率は、2.2%の全国的なベースラインを下回っており、122 Cities Mortality Reporting Systemにより報告された肺炎およびインフルエンザが原因の死亡率は、疫学的閾値(5.2~6.5%)未満にとどまった。同期間に報告された小児のインフルエンザ関連死亡は2例で、A(pH1N1):1例、サブタイプ不明:1例であった。また、同期間に、5つの州合計で20件(アーカンソー州2例、イリノイ州1例、インディアナ州14例、ミシガン州2例、オハイオ州1例)のA変異型ウイルス(H3N2v:18件、H1N1v:2件)が検出されたが、これらのウイルスに関連した死亡はなかった。20件すべてで、発症前の週にブタとの接触が報告され、進行中の地域内感染は認めなかった。同期間に、南半球の温帯性気候の地域では、典型的なインフルエンザ活動性の季節的パターンが認められた。オーストラリアおよびニュージーランドでは、H3N2がpH1N1よりも頻繁に報告され、Bウイルスも検出された。南アフリカでは、6月にpH1N1がピークとなり、8月初旬にはH3N2およびBウイルスが流行した。アルゼンチン、チリ、ウルグアイではpH1N1、パラグアイではH3N2が優勢であった。熱帯地域において季節性インフルエンザの優勢なサブタイプは、国によって異なった。南および南東アジアでは9月にインフルエンザ活動性が低下した。2月19日から9月28日までに、135件の鳥類インフルエンザA(H7N9)が報告されたが、中国を除きヒトへの感染は認められていない。2013~2014年の推奨されるインフルエンザ3価ワクチンの組成は、A/California/7/2009(H1N1)-like (B/Yamagata lineage) virus、 A/Victoria/361/2011(例:A/Texas/50/2012)、B/Massachusetts/2/2012-like virusであり、4価では、B/Brisbane/60/2008-like (B/Victoria lineage) virusが追加される。最近の季節性インフルエンザウイルスの大半は、2013~2014年のインフルエンザワクチンと抗原的に同等である。インフルエンザおよびその合併症を防止するために、予防接種は生後6ヶ月以後のすべての人に推奨される。年間を通じたインフルエンザ調査は、インフルエンザ制御およびメディアおよびに公衆に必要な情報を提供するために重要である。

References

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