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MMWR抄訳

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2013/06/28Vol. 62 / No. 25

MMWR62(25):513-517
West Nile Virus and Other Arboviral Diseases — United States, 2012

西ナイルウイルスおよび他のアルボウイルス感染症-米国、2012年

節足動物媒介性ウイルス(アルボウイルス)は、感染蚊やマダニを介してヒトに伝播する。症状は通常は不顕性に終わるが、全身性熱性疾患や、まれに神経浸潤性疾患を引き起こすことがある。2012年、CDCは5,780例のアルボウイルス疾患(デングウイルスを除く)の発生報告を受けた。そのうち2,969例(51%)が神経浸潤性で、人口10万人当たりの罹患率は0.95であった。西ナイルウイルス(WNV)感染が最も多く[5,674例(98%)]、48州およびDC、プエルトリコにて発生があり、サウスダコタ州(10万人当たり罹患率: 7.44)で最も多かった。5,199例(92%)が7~9月に発症、患者年齢の中央値は56歳で56%が男性であった。3,491例(62%)が入院、286例(5%)が死亡した(死亡例の年齢中央値は77歳)。WNVによる神経浸潤性疾患2,873 例(51%)のうち1,615例(56%)が脳炎、1,038例(36%)が髄膜炎、220例(8%)が弛緩性麻痺(うち83%が同時に脳炎あるいは髄膜炎を併発)を呈し、270例(9%)が死亡した。ラクロスウイルス(LACV)感染は11州から78例の報告があり、71例(91%)が神経浸潤性であった。3~10月[うち59例(76%)が7~9月]に発症し、76例(97%)が入院、1例(1%)が死亡した。患者年齢の中央値は9歳で65例(83%)が18歳未満であった。LACVに加え3例のカリフォルニア血清群ウイルス(ジェームスタウンキャニオンウイルス2例、非特定1例)感染が報告された。東部ウマ脳炎ウイルス(EEEV)感染は15例が6州にて6~10月[うち13例(87%)が7~8月]に発症、14例(93%)が入院、5例(33%)が死亡し、常在性アルボウイルス感染症の中で最も重篤であった。ポワッサンウイルス7例、セントルイス脳炎ウイルス3例では死亡例は認められなかった。これらのアルボウイルス感染症に対するワクチンはなく、発生の90%以上が7~9月であることから、この期間にコミュニティや世帯による媒介節足動物の防除、個人での刺咬対策といった防疫対策が重要である。

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