一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2013年(Vol.62)風疹の全国的流行 -日本、2013年

MMWR抄訳

rss

2013/06/14Vol. 62 / No. 23

MMWR62(23):457-462
Nationwide Rubella Epidemic - Japan, 2013

風疹の全国的流行 -日本、2013年

風疹は通常、小児や成人に微熱や発疹を引き起こすが、妊娠初期、特に16週までに罹患すると流死産や出生児の先天性風疹症候群(CRS)の原因となることから、2008年から全数把握疾患に指定されている。2010年まで風疹報告数は少数であったが、2011年に成人男性における職場内集団感染が数件発生し、2012年に症例数は2,392例と急激に増加し、2013年1月1日~5月1日には計5,442例(うち3,936例: 72.3%は検査室確診例)が報告された。地理的には60%以上が関東地方における発生であったが、最近数週は大阪、兵庫、愛知、福岡、鹿児島など関東以外にも感染が拡大している。5,442例のうち3,878例(92.0%)が成人で、4,213例(77.4%)が男性であった。また、2012年10月~2013年5月1日に10例の出生児CRSが報告された(兵庫2例、愛知2例、大阪2例、東京1例、香川1例、埼玉1例、神奈川1例)。母体のワクチン接種歴は6名が未接種、4名が不明であった。日本における風疹の定期接種は1976年に女子中学生を対象に開始され、2006年からは麻疹風疹混合(MR)ワクチンの1~2歳および5~7歳の2回接種となっている。2011年のMRワクチン接種率は1歳児95.3%、5~6歳児92.8%、12~13歳児88.1%、17~18歳81.4%であった。2012年の感染症流行予測調査によると、30~50歳の成人における風疹抗体保有率は女性で97%~98%、男性で73%~86%であった。定期接種開始当初、男性が対象となっていなかったことから成人男性で抗体保有率が低い。この流行を受け、厚生労働省は医療関係者に指針を発出し、妊娠中の女性およびその家族に対し風疹とCRSに関する情報を提供し、妊婦の家族(妊婦には禁忌)や妊娠を希望する女性にワクチン接種を推奨している。首都圏を初め約100自治体では妊娠を予定/希望している女性や妊娠している女性の夫を対象にMRワクチンまたは風疹単独ワクチン接種費用の一部助成を行い、報道各社も風疹の流行や疾病、CRSに関する情報を提供し予防接種の重要性を訴えている。

References

  • Castillo-Solórzano C, Marsigli C, Bravo-Alcántara P, et al. Elimination of rubella and congenital rubella syndrome in the Americas. J Infect Dis 2011;204(Suppl 2):S571-8.
  • World Health Organization, Regional Committee for the Western Pacific. Resolution WPR/RC63.5: elimination of measles and acceleration of rubella control. Hanoi, Vietnam: World Health Organization; 2012. Available at <http://www.wpro.who.int/about/regional_committee/63/resolutions/wpr_rc63_r5_measles_elimination_03oct.pdf.>
  • Mori Y, Otsuki N, Okamoto K, Sakata M, Komase K, Takeda M. Genotyping trend of rubella virus and the revision of manual for laboratory diagnosis for rubella [Japanese]. IASR 2013;34:99-100.
  • National Institute of Infectious Diseases (Japan); Tuberculosis and Infectious Diseases Control Division, Ministry of Health, Labor, and Welfare (Japan). Rubella and congenital rubella syndrome in Japan, as of March 2013. IASR 2013;34:87-9.
  • National Institute of Infectious Diseases (Japan). Guidance on strengthening measures for prevention and control of rubella and congenital rubella syndrome. IASR 2013;34:90.
  • World Health Organization, Western Pacific Regional Office. Rubella and congenital rubella syndrome (CRS). Manila, Philippines: World Health Organization; 2012. Available at <http://www.wpro.who.int/mediacentre/factsheets/fs_20120228/en/index.html.>

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ