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MMWR抄訳

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2013/03/29Vol. 62 / No. 12

MMWR62(12): 217-221
Increase in Reported Coccidioidomycosis - United States, 1998-2011

コクシジオイデス症報告の増加 -アメリカ、1998~2011年

コクシジオイデス症(渓谷熱)はコクシジオイデス属菌胞子の吸入に起因する感染症であり、メキシコ、中央および南アメリカ、アメリカ南西部の乾燥地帯の風土病である。症状は自己限定的インフルエンザ様疾患であるが、重度または慢性肺疾患を来す症例もあり、1%未満が播種性コクシジオイデス症を発症する。今回、CDCは1998~2011年のNational Notifiable Diseases Surveillance System (NNDSS)データを分析し、アメリカでの長期的な発症傾向について分析した。この間CDCには国内28州およびワシントンDCからコクシジオイデス症例111,717例が報告され、うち66%はアリゾナ州、31%はカリフォルニア州であった。コクシジオイデス症を風土病とするアリゾナ、カリフォルニア、ネバダ、ニューメキシコおよびユタ州での症例数は1998年:2,265例(10万人あたり5.3)から2006年:8,806例(同18.0)まで増加し、2007年、2008年は減少、2009年には25.3/10万人と再度増加に転じ、2010年(32.2/10万人)、2011年(42.6/10万人)と継続して増加した。いずれの州も全年齢層にて増加、年齢別症例数はカリフォルニア州では40~59歳が最も多く、その他の州では60歳以上が多かった。また、アリゾナ州では2009年以降女性が増加し、2011年は男性215.7、女性286.9/10万人であったが、カリフォルニア州では男性20.5、女性9.7と男性が多かった。症例数はアリゾナ州にて1998年:1,474例から2011年:16,467例(10万人あたり30.5から247.7)、カリフォルニア州にて1998年:719例から2011年:5,697例(同2.1から14.9)、ネバダ/ニューメキシコ/ユタ州の合計数は1998年72例から2011年237例(同1.4から3.1)と有意に増加し、風土病としない州では1998年6例から2011年240例の増加であった。医療従事者はコクシジオイデス症が増加していることを認識すべきと考える。

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