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MMWR抄訳

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2012/12/14Vol. 61 / No. 49

MMWR61(49):997-1001
Buprenorphine Prescribing Practices and Exposures Reported to a Poison Center - Utah, 2002-2011

ブプレノルフィンの処方と中毒センターに報告された曝露-ユタ州、2002~2011年

ブプレノルフィンはオピオイド依存症の治療薬であり、アメリカでは2000年のDrug Addiction Treatment Actによりオピオイド中毒に対し医師が処方できるようになり、その利用が増加している。これに伴い、小児および成人での曝露が増加し、有害事象および少数ではあるが死亡例が認められている。ユタ州ではUtah Controlled Substance Database (CSD)およびUtah Poison Control Center (PCC)のデータを分析し、ブプレノルフィンの処方数および曝露による中毒症状の変化について調査が行われた。その結果、2002~2011年において、ブプレノルフィンの処方箋を出した医師は約67倍(2002年:16、2011年:1,088)、処方例数は444倍(2002年:22、2011年:9,793)に増加しており、処方された患者は男性が多く(59.7%)、年齢は平均34.7±12.6歳(中央値:31歳)であった。また、PCCに報告された曝露例は2002年:6例から2004年以降急増し、2011年:81例と13倍増加し、計462例の年齢分布は5歳以下:179例(38.7%)、6~19歳:33例(7.1%)、20歳以上:250例(54.1%)であった。処方例数に対する曝露例の割合は低下している。臨床症状は5歳以下では傾眠:105例(58.6%)、嘔吐:47例(26.2%)、呼吸抑制:34例(19.0%)、縮瞳:27例(15.1%)、興奮:18例(10.1%)、頻脈:15例(8.4%)であり、3例にて呼吸停止を認めた。成人では傾眠:72例(28.8%)、嘔吐:53例(21.2%)、興奮:52例(20.8%)、悪心:49例(19.6%)、混乱:28例(11.2%)、めまい:28例(11.2%)、発汗:21例(8.4%)、頻脈:17例(6.8%)、呼吸抑制:14例(5.6%)、運動失調:13例(5.2%)、下痢:13例(5.2%)であり、2例にて呼吸停止が認められ、故意的曝露(自殺企図、誤用および乱用)が126例(50.4%)を占めていた。死亡例は3例(成人:2、13~19歳:1)であり、医療機関にて治療を受けた症例は5歳以下:137例(76.5%)、成人:103例(41.2%)であった。ブプレノルフィンを処方する場合は、安全な使用方法、保管方法および廃棄方法について患者に指導すべきである。

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