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MMWR抄訳

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2012/11/09Vol. 61 / No. 44

MMWR61(44):899-904
Progress Toward Poliomyelitis Eradication - Nigeria, January 2011-September 2012 

ポリオ撲滅への進歩-ナイジェリア、2011年1月~2012年9月

2012年、世界保健総会は世界的公衆衛生のため計画的な緊急性をもってポリオ撲滅を完了することを宣言した。2012年の現時点で野生型ポリオウイルス(WPV)の伝播が遮断されていないのは3ヶ国(パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリア)のみだが、このうちナイジェリアは常在伝播が遮断していた25ヶ国において2003年以降に発生したWPV輸入の源となっている。この報告は、ナイジェリアにおける2011年1月~2012年9月に実施されたポリオ撲滅活動とポリオ撲滅に向けた進捗状況を紹介したものである。ナイジェリアの乳児における2011年の全国定期予防接種での経口ポリオワクチン(OPV)の3回接種率は73%であり、依然として低かった(2007年:54%)。2011年1月~2012年9月には5歳未満の小児を対象とした2価OPV(1型、3型)による1回の全国補足的予防接種活動(SIA)と10回の準全国SIA(主にハイリスクの北部の州を中心)、3価OPVを使用した3回の全国SIAと4回の準全国SIAを実施した。ハイリスクの北部12州においてSIA中にワクチンを接種できなかった小児の割合が閾値(<20%)以上であった地域自治体の割合は、2012年2月のSIA後の82%から3月のSIA後には74%、5月のSIA後には65%、7月のSIA後には63%に低下した。2011年のポリオウイルスサーベイランスの質は、非ポリオ急性弛緩性麻痺(AFP)の検出率(15歳未満の10万人あたり)が7.9例(適切性基準=2例)、AFP患者における適切な便検体の採取率が93%(適切性基準80%)と適切なレベルであったが、地域間でのサーベイランスの質の較差は持続していた。WPV感染者数は、2010年の21例(WPV1型8例、WPV3型13例)から2011年には62例(WPV1型47例、WPV3型15例)に増加した。また2012年1月~9月のWPV感染者数は99例(WPV1型82例、WPV3型17例)であり、2011年の42例(WPV1型33例、WPV3型9例)に比べて2倍以上増加した。循環性ワクチン由来ポリオウイルス2型(cVDPV2)感染者は2010年の27例から2011年には32例に増加したが、2012年1月~9月のcVDPV2感染者は6例で2011年の同時期(18例)に比べて減少した。ナイジェリアの2012年ポリオ撲滅緊急計画は、新たなプログラム管理と戦略的イニシアチブ、予防接種の機会を何回も逸している小児に接種を受けさせるための人的資源の急増を含む。ナイジェリアにおけるWPVの伝播持続はポリオの常在伝播遮断国におけるWPVの再伝播やアウトブレイクのリスクに関与し、世界的なポリオ撲滅の重大な障害となっている。

References

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