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MMWR抄訳

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2012/10/05Vol. 61 / No. 39

MMWR61(39):777-781
U.S-Acquired Human Rabies with Symptom Onset and Diagnosis Abroad, 2012 

海外で発症、診断されたアメリカ人の後天性ヒト狂犬病、2012年

2012年6月25日、タイに旅行中のカリフォルニア州在住で34歳男性が、右腕と肩の痛みと疲労感を訴えた。7月5日、バンコクからUAEのドバイを周り、イラクのバスラに到着、バスラにてクリニックAを受診し、腕の震えに対し局所ステロイドとフェノバルビタールが処方された。8日には腕の痙攣、発汗、不安症および倦怠感のためクリニックBを受診、発熱はなく、脈拍:72bpm、呼吸数:14/分、血圧:151/89mmHgで、ロラゼパムの投与を受けた。ジストニアの疑いからドバイの病院を紹介され、同日、ドバイへ搬送され入院した。翌9日には不穏症状から昏睡状態となり、CT画像にて脳浮腫を認めた。その後、横紋筋融解症を来し、29日に家族の希望によりスイスのチューリッヒへ搬送され、31日、チューリッヒの病院にて死亡した。狂犬病の疑いがあるため、29日に血液を採取、8月8日に狂犬病ウイルス抗体が検出され、22日に脳組織の蛍光抗体検査により狂犬病と確診された。27日、患者の友人がCDCに連絡、発症2週間前の6月11日から7月31日に死亡するまでの行動に関する調査が行われた。この間、患者はカリフォルニア、UAE、イラク、台湾、タイおよびスイスを旅行しており、飛行機での移動および各都市滞在中に接触した人々を調査し、23名に対し曝露後予防(PEP)が行われ、二次感染例は認めていない。感染源の調査では、3月末、カリフォルニア州にてコウモリに咬まれたことにより感染したと考えられ、狂犬病感染の疑いのあるコウモリや他の動物に接触した場合は迅速に医療機関を受診すべきである。

References

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