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MMWR抄訳

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2012/09/28Vol. 61 / No. 38

MMWR61(38):768-771
Postvaccination Serologic Testing Results for Infants Aged <=24 Months Exposed to Hepatitis B Virus at Birth - United States, 2008-2011

生時にB型肝炎ウイルスに曝露された生後24ヶ月以内の乳児におけるワクチン接種後の血清学的検査の結果-アメリカ、2008~2011年

アメリカではB型肝炎表面抗原(HBs抗原)陽性女性から推定25,000名の乳児が1年間に生まれている。介入を行わない場合、これら乳児の40%~90%はB型肝炎ウイルス(HBV)感染症を発症する可能性がある。HBV感染乳児の約90%は慢性HBV感染症を発症し、慢性HBV感染症乳児の15%~25%は肝硬変や肝臓癌による早期死亡リスクを有する。周産期HBV伝播を防ぐため、Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)はHBs抗原陽性女性から生まれた乳児に対して生後12時間以内のB型肝炎ワクチン(HepB)とB型肝炎免疫グロブリン(HBIG)による曝露後予防と3回のHepB接種シリーズの完全実施を勧告している。さらに曝露後予防を行った乳児の転帰を評価するため、生後9~18ヶ月時のワクチン接種後血清学的検査(PVST)の実施も勧告している。これらのACIP勧告の実施状況を調査するため、CDCは2008~2009年にEnhanced Perinatal Hepatitis B Case Management Projects(EPHBP)に登録されたHBs抗原陽性女性4,938名から生まれた乳児5,075名を対象に生後24ヶ月時の転帰を評価した。乳児4,214例(83.0%)はHepBの3回以上接種を完了しており、このうち2,683例(63.7%)はPVSTの結果(HBs抗原、HBs抗体の評価)と検査時の年齢を報告していた。しかし561例(13.3%)はPVSTの結果を報告していたが検査時年齢が不明であり、970例(23.0%)はPVSTの結果を報告していなかった。生後24ヶ月までにPVSTの結果を報告した乳児2,683例のうち2,504例(93.3%)で周産期HBV感染症の予防効果を認め(HBs抗原陰性、HBs抗体陽性)、HBV感染例(HBs抗原陽性)は32例(1.2%)のみ、HBS感染に対する感受性持続例(HBs抗原陰性、HBs抗体陰性)は87例(3.2%)のみであった。60例(2.3%)は効果が確定できなかった。以上、ACIPが勧告している曝露後予防は、HepB接種シリーズが完了しPVSTを行った乳児において非常に有効であることが明らかになった。PVSTはHBs抗原陽性女性から生まれた乳児の医学的管理の指標として重要であり、周産期HBV伝播の根絶に向けた進捗状況のモニタリングにも重要である。

References

  • Smith EA, Jacques-Carroll L, Walker TY, Sirotkin B, Murphy TV. The National Perinatal Hepatitis B Prevention Program, 1994-2008. Pediatrics 2012;129:609-16.
  • Margolis HS, Coleman PJ, Brown RE, Mast EE, Sheingold SH, Arevalo JA. Prevention of hepatitis B virus transmission by immunization: an economic analysis of current recommendations. JAMA 1995; 274:1201-8.
  • Beasley RP, Trepo C, Stevens CE, Szmuness W. The e antigen and vertical transmission of hepatitis B surface antigen. Am J Epidemiol 1977; 105:94-8.
  • CDC. A comprehensive immunization strategy to eliminate transmission of hepatitis B virus infection in the United States: recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) part 1: immunization of infants, children, and adolescents. MMWR 2005; 54(No. RR-16).

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