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MMWR抄訳

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2012/05/04Vol. 61 / No. 17

MMWR61(17):302-305
Imported Human Rabies in a U.S. Army Soldier - New York, 2011

アメリカ陸軍兵士における輸入ヒト狂犬病-ニューヨーク、2011年

2011年8月14日、アメリカ陸軍の男性兵士(24歳)がドイツから帰国後、ニューヨークで新しい任務についたが、右腕から肩にかけての痛み、発熱、悪心および嘔吐を来し、15日に病院Aの救急外来(ED)を受診した。17日に頸腱鞘炎および胃炎と診断され退院したが、18日には嚥下困難となり、19日に運動失調および失神を来し、再度、病院AのEDに搬送された。この男性は2011年1月、アフガニスタン駐在中に右手をイヌに噛まれたことが判明したことから、狂犬病が疑われ、New York State Department of Health (NYSDOH)およびCDCへ報告された。症例は病院Bに転院となり、項部皮膚生検が行われ、血清、唾液および脳脊髄液(CSF)が採取された。NYSDOHのWadsworth Centerでは、皮膚生検検体の毛嚢より狂犬病ウイルス抗体が検出され、唾液およびCSF検体から狂犬病ウイルスRNAが検出された。CDCでは血清およびCSF検体より狂犬病ウイルス抗体が検出され、RNA配列がアフガニスタンにおけるイヌ狂犬病ウイルス変異株と適合した。入院13日目(8月31日)、家族の同意を得て生命維持装置を外し、患者は死亡した。8月19日より患者の家族や友人、旅行者、医療従事者(HCP)、ホテル従業員を対象に聞き取り調査を行い、曝露基準を満たす13名およびHCP9名、ドイツ陸軍隊員7人に対し曝露後予防(PEP)が行われた。この男性に関するアフガニスタンでの治療およびPEPに関する記録はなく、狂犬病ウイルスの感染を阻止するには世界的な情報交換が必要であることが示唆される。

References

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