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MMWR抄訳

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2012/01/20Vol. 61 / No. 2

MMWR61(2):33-36
Mercury Exposure Among Household Users and Nonusers of Skin-Lightening Creams Produced in Mexico - California and Virginia, 2010

メキシコで生産された美白クリームの家庭内での使用者と非使用者における水銀曝露-カリフォルニア州とバージニア州、2010年

アメリカ以外で生産された美白クリームの使用者における水銀曝露が報告されているが、家庭内での非使用者における水銀曝露の報告はない。水銀曝露は不可逆性の腎および中枢神経系障害や死亡の原因となる可能性がある。2010年3月、ある健康調査に参加したカリフォルニア州のメキシコ系アメリカ人の家族4名で血中水銀濃度の上昇が明らかになり、California Department of Public Health(CDPH)に調査が依頼された。CDPHは水銀の曝露源を調査するため、試験に参加した家族4名と参加しなかった家族1名に質問紙を用いたインタビューを行った。その結果、水銀曝露の原因としてラベルのない美白クリーム(水銀含有率2.0~5.7%)が同定された。カリフォルニア州に住むこの家族の友人とバージニア州に住むこの家族の親戚も同じ美白クリームを使用していたため、CDPHとVirginia Department of Health(VDH)はこれら2州の5家族22名[クリーム使用10名(16~62歳、女性6名、男性4名)、非使用12名(生後8ヶ月~67歳、女性2名、男性10名)]の情報を収集し、尿検体を採取した。15例で尿中水銀濃度の上昇(20~317μg/gクレアチニン)を認め、このうち9例は美白クリームの使用者(6例は特異的症状なし)、6例は非使用者であった。5家族の家庭内環境調査において、水銀蒸気濃度はクリームが保存されている家具の周辺などで局所的に高値(17~50μg/m3)を示したが、全体として各部屋の水銀蒸気濃度は安全と考えられる1.0μg/m3未満であった。カリフォルニア州とバージニア州の保健局は、医師に対して水銀毒性が判明した場合には患者の使用の有無にかかわらず水銀含有美白クリームの曝露を考慮するよう警告した。また一般市民に対して、成分に「merculy(水銀)」「mercurio」「calomel(塩化第1水銀)」を含む、またはラベルのない化粧品の使用は避けるよう勧告した。

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