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MMWR抄訳

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2011/12/02Vol. 60 / No. 47

MMWR60(47):1618-1623
Vital Signs: HIV Prevention Through Care and Treatment - United States

バイタルサイン:ケアと治療によるHIV予防-アメリカ

HIV感染者の健康転帰の改善とHIV伝播の減少は、連続した医療サービス(診断、医療ケアへのアクセス、ケアの継続、適切な治療、予防介入)と関連する。CDCは3種類のサーベイランス(National HIV Surveillance System、Behavioral Risk Factor Surveillance System、Medical Monitoring Project)のデータと公表されている情報を利用し、アメリカの成人(18~64歳)における近年のHIV感染者数、HIV検査の実施率、医療ケアへのアクセス率、抗レトロウイルス薬治療の処方率、ウイルス抑制率などを評価した。2008年にアメリカではHIV感染者が約120万人存在し、このうち80%はHIV感染症と診断されていた。診断されたHIV感染症の州別有病率は、10万人あたり40.1~3,365.2であった。2010年における過去1年間のHIV検査実施率は9.6%(州別実施率:4.9~29.8%)であり、一般にHIV感染症の有病率の高い州はHIV検査の実施率が高かった。診断されたHIV感染者約942,000例において、診断後3~4ヶ月以内のHIVケアへのアクセス率は約77%と高かったが、ケアの継続率は51%と低かった。また過去1年間に予防カウンセリングを受けていたのは45%のみであった。抗レトロウイルス薬治療は89%で処方され、このうち77%でウイルス負荷の抑制(<=200コピー/mL)を認めた。したがって、アメリカのHIV感染者全体におけるウイルス負荷抑制率は約28%と推定された。HIVケアの継続率・ウイルス負荷の抑制率・予防カウンセリングを受ける率を増加させるため、公衆衛生局とHIV関連医療機関はケアの介入法を改善するべきである。またウイルス負荷とCD4検査の報告を利用して、全てのコミュニティにおけるHIVケアの状況を監視する必要もある。

References

  • Hall HI, McDavid K, Ling Q, Sloggett A. Determinants of progression to AIDS or death after HIV diagnosis, United States, 1996 to 2001. Ann Epidemiol 2006;16:824-33.
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  • CDC. Diagnoses of HIV infection and AIDS in the United States and dependent areas, 2009. HIV surveillance report, Volume 21. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2011. Available at <http://www.cdc.gov/hiv/surveillance/resources/reports/2009report/index.htm>. Accessed October 25, 2011.
  • Cohen MS, Chen YQ, McCauley M, et al. Prevention of HIV-1 infection with early antiretroviral therapy. N Engl J Med 2011;365:493-505.
  • CDC. Behavioral Risk Factor Surveillance System Survey. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2010. Available at <http://www.cdc.gov/brfss>. Accessed October 25, 2011.

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