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MMWR抄訳

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2011/10/28Vol. 60 / No. 42

MMWR60(42):1450-1453
Progress Toward Global Eradication of Dracunculiasis, January 2010-June 2011

メジナ虫症の世界的根絶への進歩、2010年1月~2011年6月

1986年、世界保健総会(WHA)はメジナ虫症の根絶を呼びかけ、1991年に世界的根絶目標年を1995年に設定したが目標に到達できなかったため、2004年に2009年の新たな目標年が設定され、根絶への進歩は認められるものの、達成には至っていない。ここでは2010年1月以降の世界的根絶へ向けた進捗状況を報告する。1986年、メジナ虫症はアジア、アフリカ諸国にて年間約350万人に発症していたが、2009年には3,185例、2010年は1,793例と減少し、2011年、メジナ虫症を風土病とする国はエチオピア、マリ、南スーダンの3ヶ国のみとなっている。2011年1~6月の症例数は814例であり、うち801例(98%)が南スーダンから報告されている。南スーダン共和国は2011年1月の国民投票によりスーダン南部10州が6月に独立した新しい国である。2002年以降、スーダンで発生したメジナ虫症は全て現在の南スーダンに属する州から報告されており、症例数は2009年:2,733例、2010年:1,698例、2011年1~6月:801例(前年同期:745例、8%増)となっている。マリでは2009年:186例、2010年:57例、2011年1~6月:3例、エチオピアでは2009年:24例、2010年:20例、2011年1~6月:6例報告されている。また、ガーナでは2010年5月以降症例の報告はなく、チャドでは2010年に10例報告されているが、現在は封じ込められており、両国での伝播は阻止されている。メジナ虫症は汚染した飲み水を通じて感染し、約1年の潜伏期間の後に約60~100cmになった成虫が皮膚に現れる。約4週間かけて成虫を除去するが、二次性細菌性感染症を引き起こす。予防には飲料水の濾過、殺虫剤処理のほか、井戸水を摂取することなどが有効であるが、メジナ虫症に関する教育や認識の向上が重要である。

References

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