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MMWR抄訳

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2011/09/09Vol. 60 / No. 35

MMWR60(35):1197-1202
Surveillance for Foodborne Disease Outbreaks - United States, 2008

食品由来疾患のアウトブレイクのサーベイランス-アメリカ、2008年

アメリカでは、食品由来病因物質により年間4,800万人の患者が発生していると推定される。CDCは、Foodborne Disease Outbreak Surveillance Systemを通して全ての州および準州より食品由来疾患のアウトブレイクに関するデータを収集している。この報告は、最新のデータとして2008年に発生した食品由来疾患のアウトブレイクについてまとめたものである。2008年には47州、ワシントンDC、プエルトリコより1,034件の食品由来疾患のアウトブレイクが報告された。アウトブレイク関連疾患の発症者数は23,152例で、1,276例(6%)が入院し、22例が死亡した。2008年のアウトブレイクの件数と発症者数は、2003~2007年の平均年間報告件数・発症者数(1,151件、24,400例)よりもそれぞれ10%、5%少なかった。検査により単一の病因物質が確定されたアウトブレイク479件(発症者16,100例)のうち、234件(49%)はウイルス、212件(44%)は細菌、27件(6%)は化学物質/毒素、6件(1%)は寄生虫が原因であった。最も頻度の高かった病因物質はノロウイルスであり、アウトブレイクの49%、発症者の46%を占め、次がSalmonellaであり、アウトブレイクの23%、発症者の31%を占めた。CDCは疾患関連食品を17品目に分類しているが、原因食品がこのうち1品目のみを原材料としていたアウトブレイク218件において、アウトブレイクに関与した食品は家禽肉(15%)、牛肉(14%)、魚(14%)が最も多く、アウトブレイク関連疾患に関与した食品は果実・ナッツ類(24%)、つる-茎野菜(23%)、牛肉(13%)が最も多かった。単一の食品摂取状況が明らかになったアウトブレイク868件において、52%はレストランでの食事/調理済み食品であり、15%は個人宅での食事であった。アウトブレイクのサーベイランスにより、食品由来疾患の原因、関連した食品、発生状況に関する情報が得られる。これらの情報は、食品由来疾患のアウトブレイクの予防対策をたてる上で有用である。

References

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