一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2011年(Vol.60)西ナイルウイルス疾患および他のアルボウイルス疾患-・・・

MMWR抄訳

rss

2011/08/05Vol. 60 / No. 30

MMWR60(30):1009-1013
West Nile Virus Disease and Other Arboviral Diseases - United States, 2010

西ナイルウイルス疾患および他のアルボウイルス疾患-アメリカ、2010年

2010年、CDCに報告されたアルボウイルス(西ナイルウイルス:WNV、カルフォルニア血清型ウイルス:CALV、東部ウマ脳炎ウイルス:EEEV、セントルイス脳炎ウイルス:SLEV、ポワッサンウイルス:POWV)疾患サーベイランスデータがまとめられた。2010年において、WNV疾患は40州およびワシントンDCにて1,021例[男574女447、56(1~98)歳]報告され、718例(70%)が入院し、57例(6%)が死亡した。神経侵襲性疾患は629例[62%、脳炎:342例、髄膜炎:239例、急性弛緩性麻痺:48例(うち33例は脳炎または髄膜炎も発症)]であり、うち54例(9%)が死亡した。神経侵襲性疾患の全国発症率(10万人あたり)は0.2であり、アリゾナ州(1.60)、ニューメキシコ州(1.03)、ネブラスカ州(0.55)、コロラド州(0.51)などで高く、症例数はアリゾナ州(107例)、ニューヨーク州(89例)、テキサス州(77例)、カルフォルニア州(72例)にて多かった。CALV疾患は11州にて75例[男42女33、8(1ヶ月~74)歳]報告され、1例が死亡した。発症時期は3月~11月(うち85%は7~9月)、CALV神経侵襲性疾患は68例(91%)であり、ウエストバージニア州(10万人あたり0.44)、ノースカロライナ州(0.23)、オハイオ州(0.17)にて多かった。EEEV疾患は5州にて10例[男7女3、51(1~73)歳]報告され、全例が神経侵襲性疾患であった。5例が死亡、うち4例はフロリダ州の症例であり、発症から10(1~11)日目に死亡した。SLEV疾患は10例(テキサス州:3、アーカンソー/ミシガン/DC:各2、ミズーリ州:1)[男5女5、56(23~75)歳]報告され、発症時期は6月~11月であり、死亡例は1例であった。POWV疾患は8例(ウイスコンシン州:4、ミネソタ州:3、ニューヨーク州:1)[男7女1、56(6~77)歳]報告され、全例が神経侵襲性疾患であり、死亡例は認められなかった。アメリカではアルボウイルスによるアウトブレイクが各地で発生しており、サーベイランスはこれらの予防および対策に有用であるため、継続して実施することが重要である。

References

  • Reimann CA, Hayes EB, DiGuiseppi C, et al. Epidemiology of neuroinvasive arboviral disease in the United States, 1999-2007. Am J Trop Med Hyg 2008;79:974-9.
  • CDC. Arboviral infections of the central nervous system-United States, 1996-1997. MMWR 1998;47:517-22.
  • CDC. Arboviral diseases, neuroinvasive and non-neuroinvasive: 2011 case definition. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2011. Available at <http://www.cdc.gov/osels/ph_surveillance/nndss/casedef/arboviral_current.htm>. Accessed July 29, 2011.
  • CDC. Surveillance for human West Nile virus disease-United States, 1999-2008. MMWR 2010;59(No. SS-2).
  • CDC. West Nile virus activity-United States, 2009. MMWR 2010; 59:769-72.
  • Hayes EB, Komar N, Nasci RS, Montgomery SP, O’Leary DR, Campbell GL. Epidemiology and transmission dynamics of West Nile virus disease. Emerg Infect Dis 2005;11:1167-73.
  • Mostashari F, Bunning ML, Kitsutani PT, et al. Epidemic West Nile encephalitis, New York, 1999: results of a household-based seroepidemiological survey. Lancet 2001;358:261-4.
  • Tsai TF, Popovici F, Cernescu C, Campbell GL, Nedelcu NI. West Nile encephalitis epidemic in southeastern Romania. Lancet 1998; 352:767-71.

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ