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MMWR抄訳

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2011/04/15Vol. 60 / No. 14

MMWR60(14):441-445
Tracking Progress Toward Global Polio Eradication - Worldwide, 2009-2010

世界的ポリオ撲滅への進歩の追跡-世界的状況、2009~2010年

1988 年の世界的ポリオ撲滅イニシアティブ(GPEI)開始から、その進捗状況は1)急性弛緩性麻痺(AFP)および環境サーベイランス、2)ポリオウイルス同定のための適時便検体検査により追跡されている。今回は2009~2010年のサーベイランスの質および便検体検査の適時性に関する分析結果を報告する。 WHOの6地域のうち、ポリオフリーが証明されている地域はアメリカ(1998年)、西大西洋諸国(2000年)、ヨーロッパ地域(2002年)の3地域であり、2009~2010年、アフガニスタン、インド、ナイジェリア、パキスタンにて野生型ポリオウイルス(WPV)が常在的に伝播しており、アンゴラ、チャド、コンゴ共和国、スーダンにてWPVの再伝播が確認されている。ポリオフリー地域ではAFPサーベイランスにてWHOにより設定された非ポリオ AFP(NPAFP)症例の目標(2症例以下/100,000名)に達し (2009年ヨーロッパ地域を除く)、ポリオが風土病である他の3地域では2009、2010年とも目標値(2症例以下/100,000名)に達する国は 27/30ヶ国であり、23/30ヶ国にて適切な便検体の採取が目標値(80%以上)に達していた。Global Polio Laboratory Network(GPLN)による便検体検査は2009年:178,968検体、2010年:194,374検体を対象に行われ、それぞれ9,706検体、8,902検体にてポリオウイルスが分離された。Sabin OPV株とのVP1ヌクレオチド配列の一致性により3つに分類した場合、Sabinワクチン関連株、ワクチン由来株、野生株は2009年にてそれぞれ6,743、109、2,963検体、2010年にてそれぞれ7,223、188、 1,679検体にて分離された。環境サーベイランスに関してはインドのムンバイにて2009年に行われた週1回のサンプリングにおいて野生株が複数採取され、デリにて2010年5月より行われているサンプリングでは8月までWPV陽性を認めたが、それ以降は認めていない。今回の調査ではAFPサーベイランスの質が国および地域により大きく差があることが示され、GPLNの質の維持とともにサーベイランスの強化を進める必要性が示唆された。

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